[19日 ロイター] - アジア通貨は総じて小幅安。米中貿易交渉を巡る不透明感 を背景に投資家のリスク志向が低下している。 ただ20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表や22日のラガルド欧 州中央銀行(ECB)総裁の初の講演を控えて、狭いレンジ取引となっている。 19日発表の米住宅着工件数が、米個人消費の動向を把握する手掛かりになる可能性 もある。 シンガポールドルは小幅安。ロイター調査によると、21日発表の第3・四半 期のシンガポール国内総生産(GDP)確報値は、速報値から大幅に上方改定される見通 し。 インドネシアルピアは約0.1%安。ロイター調査によると、インドネシア 中央銀行は21日の会合で政策金利を据え置くとの見方が大勢だ。中銀は7月以降4会合 連続で利下げを実施している。 インドネシアの10月の貿易収支は予想外の黒字となった。輸出の減少ペースが予想 より緩慢だったほか、輸入も減少した。 韓国ウォンは0.36%下落し、アジア通貨の下げを主導している。 中国人民元は概ね横ばい。中国人民銀行(中央銀行)はこの日の基準値を 予想よりも元高水準に設定した。 タイバーツは0.17%上昇。18日発表の第3・四半期のタイのGDPは 予想を下回った。 タイ中央銀行のウィーラタイ・サンティプラポップ総裁は18日、バーツ高が貿易依 存型のタイ経済にとって懸念材料との見解を示した。今年のタイ経済成長率が、中銀の予 測を下回る見込みだとも述べた。 0512GMT(日本時間午後2時12分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場 は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前 日NY市場引け値。 Change on the day at 0512 GMT Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 108.590 108.66 +0.06 Sing dlr 1.361 1.3603 -0.04 Taiwan dlr 30.507 30.501 -0.02 Korean won 1168.600 1164.5 -0.35 Baht 30.180 30.23 +0.17 Peso 50.800 50.81 +0.02 Rupiah 14090.000 14070 -0.14 Rupee 71.940 71.84 -0.14 Ringgit 4.158 4.154 -0.10 Yuan 7.026 7.0255 -0.01 Change so far in 2019 Currency Latest bid End 2018 Pct Move Japan yen 108.590 109.56 +0.89 Sing dlr 1.361 1.3627 +0.14 Taiwan dlr 30.507 30.733 +0.74 Korean won 1168.600 1115.70 -4.53 Baht 30.180 32.55 +7.85 Peso 50.800 52.47 +3.29 Rupiah 14090.000 14375 +2.02 Rupee 71.940 69.77 -3.02 Ringgit 4.158 4.1300 -0.67 Yuan 7.026 6.8730 -2.18 (覧ください)