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[東京 30日 ロイター] - 総務省が30日に発表した6月の完全失業率(季節調整値)は2.3%となり、前月の2.4%から低下した。原数値でみた雇用者数が初めて6000万人を超えるなど、同省では「雇用情勢は着実に改善している」と判断している。
完全失業率はロイターの事前予測調査で2.4%が見込まれていた。
季節調整値でみた6月の就業者は、前月比7万人増の6701万人。完全失業者は同1万人減の161万人だった。非労働力人口は同8万人減の4216万人。この結果、完全失業率は2.3%と2カ月ぶりに低下し、今年2月以来の低水準となった。
女性を中心に就業者・雇用者数の増加が続く中で、15─64歳の就業率は77.9%(原数値)と過去最高を更新。完全失業率は女性が2.0%と1991年2月以来の低さとなり、全体でも約26年ぶりの低水準で推移している。
厚生労働省が発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.61倍となり、前月の1.62倍から小幅低下した。ロイターの事前予測調査では、1.62倍が見込まれていた。 (伊藤純夫 編集:田中志保)