May 14, 2019 / 4:36 PM / 2 months ago

米4月輸入物価は0.2%上昇、当面緩やか 関税合戦響けば利下げも

[ワシントン 14日 ロイター] - 米労働省が14日発表した4月の米輸入物価は前月比0.2%上昇し、市場予想の0.7%上昇を下回った。石油・石油製品や食品が値上がりする一方で、資本財が10年ぶりの大幅な落ち込みとなり、上昇幅を抑制した。物価圧力は当面落ち着いた状況が続く見込みだ。

3月の数字は改定なしの0.6%上昇だった。4月は前年同月比で0.2%下落。前月は0.1%上昇していた。

足元のインフレは利下げが必要なほど低くはないものの、ここにきて再燃している米中の関税合戦が実体経済に悪影響を及ぼした場合、利下げもあり得るという。

ナロフ・エコノミック・アドバイザーズ(ペンシルベニア州)の主任エコノミスト、ジョエル・ナロフ氏は「現時点で連邦準備理事会(FRB)が何か行動を起こす理由はほとんどなく、FRBは様子を見守るというのが一般的な見方だ」と述べた。

こうした中、トランプ大統領が前週、2000億ドル規模の中国製品の輸入関税を10%から25%へ引き上げたことで物価圧力が今後高まる可能性がある。エコノミストらはトランプ氏の動きで、物価が最大0.2%ポイント押し上がると試算する。

ムーディーズ・アナリティクス(ペンシルベニア州)のシニアエコノミスト、ライアン・スイート氏は「関税がすべて消費者に転嫁されればコア消費者物価指数(CPI)の伸びは前年比で0.4%ポイント押し上げられる見込みだが、一部企業が売り上げの減少を恐れコストを負担するとみられることから、消費者への実際の影響は小幅になるだろう」と指摘した。

輸入物価の前月比の内訳は、燃油・潤滑油が2.5%上昇した。前月は6.9%上昇。うち石油・石油製品は6.1%上昇した。前月は5.3%上昇していた。

食品は2.8%上昇と、前月の0.2%下落から持ち直し、2016年7月以来の大幅な伸びとなった。

一方、資本財は0.4%下落し、09年3月以来の大幅なマイナスとなった。自動車を除く消費財は2カ月連続で0.3%下落した。

燃油と食品を除くコア輸入物価は0.3%下落した。前月は0.2%下落していた。4月の前年同月比は1.1%下落だった。

ドルは今年に入り少し弱含んだものの、昨年に米国の主要な貿易相手国の通貨に対して上昇した影響でコア輸入物価は依然として抑制されている。

中国からの輸入物価は0.2%下落した。前月は横ばいだった。4月の前年同月比は1.1%下落と、17年5月以来の大幅なマイナスだった。

日本からの輸入物価は0.1%下落。一方、カナダは1.3%上昇した。燃油の値上がりが影響した。

輸出物価は前月比0.2%上昇した。前月は0.6%上昇していた。農産品が1.5%下落する一方、非農産品が0.4%上昇した。農産品は野菜が17.2%下落したことが押し下げ要因だった。

輸出物価は前年同月比で0.3%上昇した。前月は0.6%上昇していた。

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