[ウエストハートフォード(米コネティカット州) 28日 ロイター] - 米年末商戦の幕開けとなる米感謝祭翌日「ブラック・フライデー」の28日午前、ショッピングセンターは比較的閑散としている。
今年は大半の小売大手が感謝祭(27日)夜からセールを開始、すでに買い物客が殺到した。また、ネット購入が拡大していることも背景にある。
百貨店メーシーズM.Nによると、ニューヨークの旗艦店では27日、1万5000人超が列を作り開店を待った。
ディスカウント大手ターゲットTGT.Nは、27日夜の2時間に国内で1分当たり1800台のテレビが売れたとしている。
CNNによると、ウォルマート・ストアーズWMT.Nのロサンゼルス店舗では「バービー人形」をめぐる争いが起き、警察が駆けつけるなどの騒ぎがあった。
ウォルマートは、27日のオンライン売上高が、昨年の「サイバー・マンデー(感謝祭翌週の月曜日)」以来最高と説明。ターゲットも、27日のオンライン売上高は1日としては記録的水準になったとしている。
IBMデジタル・アナリティクス・ベンチマークによると、感謝祭のオンライン売上高は全体で前年比14.3%増えた。
全米小売業協会(NRF)は、11━12月の売上高が4.1%増と、前年の伸び率3.1%を上回るとの見通しを示している。
米ミズーリ州で起きた黒人青年の射殺事件で警察官を不起訴とする大陪審の決定に抗議し、ブラック・フライデーをボイコットする動きが出ているが、商戦にどの程度影響するかは不透明だ。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」