October 9, 2018 / 9:47 AM / 2 months ago

コラム:米債売り持ちさらに拡大か、投機筋が狙う利回り3.5%

[ロンドン 8日 ロイター] - 米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、2日までの週の米10年国債先物売り持ち規模は74万0192枚で、過去最高だった前週の75万6316枚から縮小した。そしてこの間、10年債利回りは3.10%から3.05%に低下している。

10月8日、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、2日までの週の米10年国債先物売り持ち規模は74万0192枚で、過去最高だった前週の75万6316枚から縮小した。2016年10月撮影(2018年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

ただ、ここまで売り持ちが膨れ上がったのを見れば、スクイーズ(踏み上げ)は目前で、利回りは3%ないしそれ未満に低下すると予想したくなるかもしれない。

しかし2日以降で10年債利回りは3.25%と、2011年5月以来の高水準まで上昇。実勢としてはむしろ3.50%を目指す公算が大きくなっている。

利回り上昇のスピードと幅は注目に値する。3日の10.5ベーシスポイント(bp)という上昇幅は1日では16年の大統領選以降最大を記録し、週間ベースでは17bpを超える上昇になった。

2─10年の利回りスプレッドは先週10bp拡大したが、これは16年11月以降では週間で2番目の大きさだった。

また先週の10年債の標準偏差(日足、中央値からのかい離度を判断する指標)は、4カ月ぶりの高水準で、やはり16年の大統領選後2番目の高さを示した。

さらに先週の米国債の予想変動率は、メリルリンチの1カ月物メルムーブ指数に基づくと、14年の最終週以降で最大になった。

これらはいずれも、過去最大規模の売り持ちと利回りのレンジ上放れをもたらした売りの勢いが今後加速することを示唆している。

米国債にとって9月はひどい月だった。ブルームバーグとバークレイズが算出する指数では、月間の下落率が0.934%と1月以来の大きさだったほか、0.55%という3日の下落率は日足ベースで昨年2月以降で最大となった。

米連邦準備理事会(FRB)は先月、現在のサイクルで8回目の利上げに動き、同時に声明文に長らく記していた金融政策に関する「緩和的」という表現を削除した。年内にあと1回、来年は計3回の追加利上げも見込んでいる。

そして先週の利回り高騰が何らかの手掛かりになるとすれば、市場の金利観はついにFRBの想定と一致しつつあるということだ。

ヘッジファンドも恐らく、売り持ちを再び拡大するだろう。

*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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