August 7, 2018 / 6:20 AM / 3 months ago

アングル:米国債の発行増加、市場は難なく消化の見通し

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国債の発行が増加を続ける見通しだが、市場は冷静に消化するとみられており、利回りは小幅な動きにとどまっている。

8月6日、米国債の発行が増加を続ける見通しだが、市場は冷静に消化するとみられており、利回りは小幅な動きにとどまっている。写真はメキシコ、シウダードフアレスで2018年1月撮影(2018年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

昨年12月の大型減税や、今年2月に議会を通過した財政支出策によって米国の財政赤字は拡大を続け、国債発行が増える見通しだ。

財務省は今週、3年債を340億ドル、10年債を260億ドル、30年債を180億ドル発行する。政府短期証券についても、3カ月物を510億ドル、6カ月物を450億ドル、1カ月物を650億ドル発行する計画だ。

発行総額は3月に記録した週間の過去最高記録、2940億ドルには及ばないが、2月以来、基調として増加を続けている。議会予算局(CBO)の推計では、米財政赤字は2018年度の8040億ドルに対し、2020年度には1兆ドルに達する見通しだ。

アナリストは、今週の発行分を市場が難なく消化するとみている。カラモス・インベストメンツの債券ストラテジー責任者マット・フルーンド氏は入札が「順調に進むだろう」と言う。

財務省は7月30日、第3・四半期の国債発行額が当初予想を560億ドル上回り、3290億ドルに達するとの見通しを示した。

米連邦準備理事会(FRB)が国債保有を減らしているため、政府は今後、市場での国債消化にますます頼らざるを得なくなる。

ただ、投資家にとって国債発行の増加は長期的な懸念材料ではあるが、差し当たっては米中貿易摩擦やFRBの利上げへの関心の方が大きい。

フルーンド氏は国債発行増について「長期的には強力なストーリーに違いないが、いつ市場に影響が出てくるかは分からない」と話した。

米景気が拡大を続け、国債利回りが他の先進国より高い限りにおいて、米国債には予見可能な将来、旺盛な需要が続くと大半のアナリストは見ている。インフレが穏やかで、FRBが段階的な利上げ軌道に乗っていることも需要を支える要因だという。

SVBアセット・マネジメントのシニア・ポートフォリオマネジャー、エリック・ソウザ氏は「絶対的な利回り水準で見た場合、ほかに投資先はあるだろうか」と問いかける。

3日時点で10年物米国債利回りUS10YT=RRは2.952%で、同年限のドイツ国債DE10YT=RRを2.50%ポイント、日本国債JP10YT=RRを2.85%ポイント、それぞれ上回っている。

(Richard Leong記者)

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