[シンガポール 13日 ロイター] - 13日アジア時間序盤の取引で米国債利回りが大幅に上昇した。市場がインフレ抑制に向けた利上げ加速を見込む中、短期債への売りが目立っている。
2年債利回りは9ベーシスポイント(bp)超上昇し3.1590%と、2007年終盤以来の高水準。10年債利回りは一時3.2010%まで上昇した後、直近では2.8bp上昇の3.1930%となっている。
2年債と10年債の利回り格差は約5bp縮小して3.9bp。利回り曲線がフラット化し、目先の金利引き上げが長期的な成長を損なうとの懸念を反映した。
フェデラル・ファンド(FF)金利先物は米連邦準備理事会(FRB)が来年5月までに政策金利を3.8%前後に引き上げるとの見方を織り込む水準となった。
CMEのフェドウォッチによると、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが75bpの利上げを決定する確率は約25%織り込まれている。
米労働省が10日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は1981年以来の大幅な上昇率を記録した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」