July 2, 2019 / 4:58 AM / in 2 months

アングル:中国が買い増す米農産物は、想定される4品目

[北京 1日 ロイター] - トランプ米大統領と習近平・中国国家主席の首脳会談後、トランプ氏は中国側が米農産物の購入拡大に合意したと述べた。

7月1日、トランプ米大統領と習近平・中国国家主席の首脳会談後、トランプ氏は中国側が米農産物の購入拡大に合意したと述べた。米イリノイ州ティスキルワの農場でトラックに積み込まれるトウモロコシ。2018年7月撮影(2019年 ロイター/Daniel Acker)

投資家は中国が合意を確認し、詳細が発表されるのを待っているが、アナリストや貿易関係者は、購入拡大の余地は限られると見ている。

米農務省によると、中国は2010年から17年にかけて年平均216億ドル相当の米農産物を輸入しており、米農産物の最大の購入国。

中国が購入を増やしそうな農産物について詳細をまとめた。

◎大豆

米国は通常、中国への大豆供給量が世界2位。アフリカ豚コレラの感染拡大により、中国養豚農家の大豆需要は打撃を受けているが、それでも大豆は購入拡大の対象となる可能性が高い。

米農務省の予測では、2019─20収穫年度の中国の米国産大豆輸入は8700万トンとなる見通し。

米農務省は、6月28日に中国に54万4000トンの大豆が販売されたと発表している。これは翌日に米中首脳会談を控え、中国が友好的な姿勢を示したものとみられる。

専門家は米中間の緊張緩和に伴い、今後数カ月中に同様の大量購入が数回繰り返される可能性を指摘している。

◎穀類

中国は通常、米国産モロコシ(ソルガム)の最大購入国。しかしモロコシの価格は天候要因で上昇しており、ただでさえ高い関税を課される中国は輸入が割に合わなくなりつつある。

商社筋によると、モロコシとトウモロコシの需要はアフリカ豚コレラの影響で非常に弱く、購入拡大の可能性は低そうだ。

トウモロコシ蒸留かす(DDGS)について、中国は反ダンピング課税を維持すると表明している。商社筋によると、これは購入拡大の計画はないとの明確な意思表示だ。

中国による米国産小麦の購入量は比較的少ない。中国の商社筋によると、同国政府は国内農家に高品質の小麦の作付けを増やすよう促しており、輸入拡大はこの政策に水を差すことになる。

◎エタノール

専門家によると、エタノールが購入拡大の主役となる可能性がある。エタノール生産者はトランプ氏の票田の1つだが、中国の需要減退などで打撃を受けており、購入が増えれば同氏の支持獲得に役立ちそうだ。

ただ業界筋によると、中国の輸入関税は高い上、同国はバイオ燃料を備蓄していないため、政府の支持で国営企業が購入できる余地は限られそうだ。

◎豚肉

中国は世界の豚肉生産の半分程度を占めているが、アフリカ豚コレラによって国内農家で打撃を受けている現在は、できるだけ大量の豚肉を海外から輸入する必要が生じそうだ。

米国からは50%もの関税を課されているにもかかわらず、既に大量の米国産豚肉を購入した。

ただ専門家によると、中国への輸出がこれ以上拡大すれば、米国内の豚肉価格が跳ね上がって米消費者を苦しめ、再選を目指すトランプ氏にとって逆風となるリスクがある。

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