October 24, 2018 / 9:41 AM / a month ago

アングル:中国頼みの米国企業、経済減速による決算影響に注目

[サンフランシスコ 22日 ロイター] - 米企業はカジノから半導体に至る幅広いセクターで中国頼みの業績となっており、中国の成長鈍化によって直撃を被る。中国の国内総生産(GDP)成長率が2009年以来の水準に鈍る中で、今後本格化する米企業の四半期決算発表では中国の成長リスクが注目を集めそうだ。

 10月22日、米企業はカジノから半導体に至る幅広いセクターで中国頼みの業績となっており、中国の成長鈍化によって直撃を被る。北京で2017年撮影(2018年 ロイター/Damir Sagolj)

中国の成長鈍化で業績が影響を受けそうな企業のリストは増え続け、対象が外国企業にも広がりつつある。ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)は中国での販売減少で痛手を受け、ボルボは19日、中国での建設業の落ち込みによってトラック需要が13%程度減少するとの見通しを示した。

米企業は堅調な内需や大型減税が追い風になっている。しかし多国籍で業務展開する企業は中国の成長に大きく依存しており、中国の成長が鈍ると業績が打撃を受けそうだ。

クレディ・スイスのアナリスト、パトリック・パルフレー氏は「投資家が問題にするのは、必ずしも今四半期への影響ではなく、中国の減速が続いた場合に、今年終盤や来年にかけてどのような影響が出るのかだ」と述べた。

リフィニティブの推計によると、マクドナルド(MCD.N)、3M(MMM.N)、ボーイング(BA.N)、イーストマン・ケミカル(EMN.N)はいずれも中国の売上高比率が10%超で、今週決算を発表する。

カジノ大手ウィン・リゾーツ(WYNN.O)は、昨年の営業収入の4分の3をマカオのホテルとカジノが占め、S&P総合500種構成企業では営業収入における中国の比率が最も高かった。マカオ部門の営業収入の伸びは昨年140%と、ラスベガスの36%を大幅に上回った。同社はこれまでのところ第3・四半期決算の発表日を明らかにしていない。

23日に決算を発表するキャタピラー(CAT.N)は、中国での建設・インフラ需要が支えとなり、今年上半期にアジア太平洋地域の建設機械の売上高が43%増えた。

3Mは第2・四半期に中国と香港で現地通貨建ての売上高が12%増加し、地域別で最も高い伸びを示した。

来週はテキサス・インスツルメンツ(TXN.O)とインテル(INTC.O)の半導体大手が決算を発表する。両社はいずれも中国の売上高比率が20%を超えている。

半導体メーカーはこの数四半期、供給過剰に悩まされているが、中国の自動車向け需要の落ち込みが続いたり、トランプ米政権がスマートフォンなど中国製品への制裁関税導入に踏み切れば、状況が一段と悪化する恐れがある。

モルガン・スタンレーは先週、フォード・モーター(F.N)とGMの株価目標を引き下げた。第3・四半期に中国での販売が不振だったのが理由で、フォードの株価は2009年以来の安値に沈んだ。フォードは24日に減益決算を発表する見通しだ。

GMは今年上半期の自動車販売の半分以上を中国を占め、7月の決算発表では中国事業の四半期利益が過去最高を記録した。

リフィニティブI/B/E/S業績予想によると、S&P総合500種構成企業の7─9月の1株利益の平均伸び率は22%。ただ、減税の効果が薄れる来年は伸び率は鈍ると予想されている。

ゴールドマン・サックスは19日のリポートで、S&P総合500種構成企業の来年の1株利益伸び率を7%とする予測を基本シナリオとした。しかし米国が全ての中国輸入製品に25%の制裁関税を課せば、利益の伸びは横ばいにとどまるとみている。

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