February 23, 2019 / 7:25 AM / a month ago

アングル:米企業3年ぶりの減益予想、利ざや悪化は本当か

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米主要企業は第1・四半期決算で約3年ぶりに減益に転じると予想されているが、市場は利ざやの縮小を実際より大きく織り込み過ぎているのではないか、との指摘もある。

2月15日、米主要企業は第1・四半期決算で約3年ぶりに減益に転じると予想されているが、市場は利ざやの縮小を実際より大きく織り込み過ぎているのではないか、との指摘もある。ニューヨーク証券取引所で13日撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

昨年は法人税減税が企業業績を大きく押し上げたが、今年の利益見通しは急速に下方修正されている。ただ、売上高見通しは比較的強いままで、収益率悪化の主な要因はコストの急増とみられている。

もっとも、コストがそこまで高まっている証拠はまだ乏しく、利ざやは予想ほど縮小しないと見るストラテジストもいる。

ヤルデニ・リサーチのエド・ヤルデニ社長は「企業は2008年のトラウマ(世界金融危機)以来、利ざやの維持と拡大を最優先してきた。当社は、労働報酬その他のコストが利ざやを圧迫するとも、そうしたコストが価格を押し上げるとも予想していない」と述べ、生産性はむしろ向上するとの見方を示した。

リフィニティブのIBESデータによると、S&P総合500種株価指数を構成する企業は、第1・四半期の1株利益のアナリスト予想平均が前年同期比マイナス0.5%。第2・四半期は3.5%の増益見通しだが、年初から急激に下方修正されている。

一方、500社の第1・四半期の売上高見通しは5.3%増と、比較的しっかりしている。

クレディ・スイス・セキュリティーズのストラテジストらは、500社のうち大半の企業の利ざやは、これらの見通しが示す数値よりも良いとの見方だ。アップル(AAPL.O)、石油大手エクソン・モービル(XOM.N)、半導体大手マイクロン・テクノロジー(MU.O)など、指数組み入れ比率の大きい一部企業で利ざやが急激に縮小し、500社全体の見通しをゆがませているという。

シニア株式ストラテジストのパトリック・パルフレイ氏によると、最近の石油価格下落でエネルギー企業の利ざやが縮小し、半導体の事業サイクルが減速期に入って関連企業が打撃を受けたほか、設備投資を増やした企業もある。しかし「広範なマクロ現象ではない。中堅企業を見ると、利ざやはかなり安定している」という。

しかも第4・四半期の決算発表では、労働市場のひっ迫により賃金が上がるとの懸念を示した企業は限られていた。

ゴールドマン・サックスのストラテジストらは13日のノートで、一部の企業は賃金上昇による重圧を感じているが、より消費者に近い企業は、賃金上昇を個人消費の追い風と受け止めている、と指摘した。

ロイター調査によると、2018年の米経済成長率は前年に比べれば減速するが、平均2.4%のペースを保つ見通しだ。

サントラスト・アドバイザリー・サービシズの首席市場ストラテジスト、キース・ラーナー氏は「経済全般が比較的強い時には通常、商品への需要が十分残っており、そのことが利ざや全般の安定につながるものだ」と述べた。

(Caroline Valetkevitch記者)

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