February 4, 2019 / 5:50 AM / 16 days ago

アングル:米企業の収益見通しに暗雲、第4四半期決算さえず

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米企業の今決算発表シーズンは昨年第4・四半期の収益がおおむね市場予想を上回り、S&P総合500種指数も1月としては30年余りで最大の上昇幅を記録した。しかし利益の伸びは鈍く、今年第1・四半期の業績見通しには暗雲が漂っている。

2月1日、米企業の今決算発表シーズンは昨年第4・四半期の収益がおおむね市場予想を上回り、S&P総合500種指数も1月としては30年余りで最大の上昇幅を記録した。しかし利益の伸びは鈍く、今年第1・四半期の業績見通しには暗雲が漂っている。ニューヨークのウォール街で2016年12月撮影(2019年 ロイター/Andrew Kelly)

今シーズンの発表を終えたS&P総合500種構成企業の半分近くの決算を元にリフィニティブのIBESが推計した第4・四半期の増益率は15.5%で、3週間前のシーズン初頭の推計値である約14.5%から上振れした。

この数字は長期的にみれば強めだが、2つの点で落胆を招く。

第1に増益率が、トランプ政権の大型減税が追い風となった昨年第1─第3・四半期に比べて目立って鈍化した。リフィニティブのデータによると昨年第4・四半期の増益率は推定23.6%だった。

また、決算発表シーズンが既に中盤に差し掛かっていることを考えると、通常ならば投資家は業績見通しをもっと引き上げていてもよいはずだが、今シーズンは様相が異なる。

収益予想は決算発表シーズンが近づくと悪化し、いったんシーズンに入ると急激に改善するというパターンをたどることが多い。

リフィニティブの推計によると、S&P500種全構成企業の第4・四半期利益はアナリスト予想を2.8%上回ると予想されている。前8四半期の中央値5.4%から大幅な鈍化だ。

リフィニティブのシニア調査アナリスト、デービッド・アウレリオ氏によると、今の段階で利益が中央値の水準ならば第4・四半期の増益率予想は15.5%ではなく17.4%になるという。

アウレリオ氏によると、今シーズンは金融セクターの業績予想が振るわず、予想全体の足を引っ張っている。

S&P総合500種の金融セクターは、発表を終えた66%の決算内容を元に推計すると、市場の予想中央値を超えるのは全体のわずか0.4%で、前8四半期の中央値の4.4%を大幅に下回る。

アナリストによると、原油安を受けてエネルギーセクターの利益予想が引き下げられたことも、全体の増益率が落ち込む要因になった。

第4・四半期は利益が市場予想を上回った企業の比率も低下している。リフィニティブのデータによると、決算を発表済みの企業のうち市場予想を超えたのは70.9%。前4四半期の平均は78%だった。

減税効果の剥落に伴い、今年第1・四半期利益の増益率予想は3週間前の3.5%から0.7%に引き下げられた。

予想の悪化が最も大きかったのはエネルギーとハイテクの両セクターで、足元の前年比予想はエネルギーが10.8%減、ハイテクが5.4%減となっている。

RBCキャピタル・マーケッツの米株ストラテジー部門ヘッド、ロリ・カルバシナ氏は「四半期ベースでいくと増益率の予想コンセンサスは今年第1・四半期が底になるだろう。プラスを維持しても伸びはわずかだ」と話した。

(Caroline Valetkevitch記者)

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