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米10月個人消費0.3%増へ鈍化、物価は上昇
November 30, 2017 / 3:18 PM / 14 days ago

米10月個人消費0.3%増へ鈍化、物価は上昇

[ワシントン 30日 ロイター] - 米商務省が30日発表した10月の個人消費支出(季節調整済み)は前月比0.3%増と、ハリケーンの後に車を買い替える動きが収束する中で前月から伸びの勢いが減速した。

市場予想も0.3%増だった。一方、基調的な物価は2カ月連続で安定的に伸び、最近みられた低インフレ傾向が一巡したことを示唆した。

統計は12月利上げを後押しするとみられる。JPモルガンのエコノミストは「12月の連邦公開市場委員会(FOMC)においてタカ派や中道派に(利上げの)根拠を提供するだろう」と述べた。

またMUFGのアナリストは「年初以降みられるコア物価指数の特異ともいえる鈍化傾向は峠を越えたようだ。低インフレは一時的とのイエレン議長の認識は正しかったといえる」と話した。

9月の数字は当初発表の1.0%増から0.9%増へ下方改定された。9月は2009年8月以来の大幅な伸びだった。8月下旬と9月上旬にテキサス州とフロリダ州を直撃したハリケーン「ハービー」と「イルマ」の後、洪水被害に遭った車を買い替える動きが個人消費を押し上げた。

10月は自動車などの耐久財が0.1%減と、9月の2.9%増からマイナスへ転じた。10月の非耐久財は0.2%増。サービスは0.3%増だった。

ハリケーン後に生じたサプライチェーンへの影響が薄れる中で全体の物価は勢いが鈍化したものの、基調的な物価は10月も安定的に伸びた。米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安としているコア個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.2%上昇となった。9月も0.2%上昇していた。10月の前年同月比は1.4%上昇と9月と同様の伸びとなった。

コアPCE物価指数の前年同月比は、FRBが目標とする2%を5年半近く下回り続けている。FRBは今年、2度利上げしている。

FRBのイエレン議長は29日の議会証言で、最近の低インフレ傾向は「一時的な要因」を反映しているとの見方を示した上で「より根強い要因を反映している可能性もある」とした。

基調的な物価が上昇する中で、実質消費は0.1%増と、9月の0.5%増から勢いが減速した。ただ第4・四半期に個人消費が底堅く伸びるとのエコノミストの見方は変わらないとみられる。9月に好調な伸びを示したことで、より高い成長軌道に乗ったからだ。

第3・四半期の個人消費支出は年率で2.3%増だった。第2・四半期は3.3%増だった。ただ賃金の伸びが緩慢な中で消費者は貯金を購入費に充てている。

10月の個人所得は0.4%増。9月も0.4%増だった。賃金は0.3%増。貯蓄は4573億ドルと、08年8月以来の低水準だった9月の4299億ドルから増えた。

貯蓄率は3.2%。9月は3.0%と07年12月以来の低水準まで低下していた。

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