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米CPIが12年半ぶり伸び率:識者はこうみる

[12日 ロイター] - 米労働省が12日に発表した4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、総合指数が前年比4.2%上昇し、2008年9月以来、約12年半ぶりの大幅な伸びを記録した。

米労働省が12日に発表した4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、総合指数が前年比4.2%上昇し、2008年9月以来、約12年半ぶりの大幅な伸びを記録した。NYタイムズスクエアの時計店のようす。3日撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

市場関係者のコメントは以下の通り。

●物価高進どれだけ続くか焦点

<プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフストラテジスト、シーマ・シャア氏>

消費者物価指数(CPI)の伸びが予想を大幅に上回ったことで、連邦準備理事会(FRB)は物価動向を見誤ったのではないかとの懸念が深まりそうだ。株価は大きく値下がりしている。

CPIの伸び拡大は織り込み済みとして、問題はインフレの高進がどれだけ続くかということだが、これはきょう結論が出たわけではないし、今後数カ月かけて見極めるしかない。とはいえ相場は当面、インフレ懸念に振り回されるだろうから、投資家はポートフォリオにインフレ防衛策を導入するのが賢明だろう。

●FRBの政策変更要因にはならず

<オックスフォード・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、グレゴリー・ダコ氏>

上昇率は予想を上回ったが過熱しているわけではない。前月比の伸びは驚きだった。また、コア指数の伸びが鈍化すると想定していたがそうはならなかった。要因は中古車価格が10%上昇と過去最高を記録したためだ。

引き続きインフレ高進を想定しているが、これは需要が急回復している現在の環境下では避けられないことだ。

米連邦準備理事会(FRB)は1回の経済指標で政策を変更することはないため、今回のCPIがゲームチェンジャーになるとは思わない。ただ、インフレ率が上昇する環境に市場は反応するだろう。

●FRBの政策にずれ

<タビストック・ウェルスの最高投資責任者(CIO)、ジョン・レイパー氏>

米連邦準備理事会(FRB)の政策にずれが生じているようだ。国内では現在980万人の失業者がいるのに、求人数は800万件を超えており、過去最高水準に達している。パウエル議長は需給の不均衡を解決するには一段の量的緩和と低金利の長期化が必要と考えているようだが、こうした政策は不均衡を解消するどころか拡大させかねず、失業者もわざわざ希望しない職には就かないだろう。

実際、4月の雇用統計で時間当たり賃金が前月比0.7%伸びているにもかかわらず、雇用主は見込みのある従業員を労働市場に呼び戻すのに苦労している。需給バランスが崩れている理由としては、技能のミスマッチや学校閉鎖に伴う親の負担増などが挙げられるが、こうした問題は従来型の金融政策では解決できない。

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