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米雇用統計:識者はこうみる
2017年9月1日 / 17:42 / 20日前

米雇用統計:識者はこうみる

 9月1日、8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が15万6000人増となり、伸びは前月の18万9000人を含め、過去2か月間の底堅い水準から鈍化、予想の18万人も下回った。ワシントンでの就職セミナーのようす(2017年 ロイター/Gary Cameron)

[1日 ロイター] - 8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が15万6000人増となり、伸びは前月の18万9000人を含め、過去2か月間の底堅い水準から鈍化、予想の18万人も下回った。失業率は4.4%と、0.1%ポイント上昇した。

市場関係者のコメントは以下のとおり。

●FRBハト派姿勢維持

<アリアンツの首席経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏>

予想よりやや軟調だったことで、米連邦準備理事会(FRB)がハト派的なスタンスを維持するとの予想が高まると見られる。直ちに金利とドル相場に対する下押し圧力になるだろう。

●12月の利上げ見送り公算強まる

<バンク・オブ・ザ・ウエスト(サンフランシスコ)の首席エコノミスト、スコット・アンダーソン氏>

雇用者数に関してはやや期待はずれな数字となった。労働市場は良好であるものの、投資家が考えるほど強くないことを示すものだ。これで連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げを見送る公算は強まるだろう。労働市場に過熱の兆候がみられない以上、12月に利上げする差し迫った理由もないからだ。

賃金についても依然、伸びが加速する兆しは見受けられず、雇用者数と同様、特に一喜一憂するものではない。

●年内利上げの公算排除は時期尚早

<マッコーリーの世界金利・外為ストラテジスト、ティエリー・アルバート・ウィズマン氏>

今回の雇用統計で米連邦準備理事会(FRB)が9月会合に向け見通しを変えるとは考えていない。雇用増が15万6000人でも依然として堅調な数字と言えるし、失業率4.4%もFRBの予想にかなり近いと思える。このため、今回の結果はFRBが考えている経済の状況からそれほど外れたものではなかった。今回の数字が上方修正されても、それほど驚くことはない。

今回の結果を受け市場で12月利上げの可能性が後退しているとしたら、それは時期尚早といえる。議会を通過する必要のある法案など、これから12月までに多くのイベントが控えている。大型ハリケーン「ハービー」の被害対策で議会が早期に動き出す可能性もある。このため、年内利上げの可能性を排除するのは時期尚早だと考えている。

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