May 9, 2018 / 7:15 PM / 4 months ago

米4月卸売物価、予想下回る0.1%上昇 モノ・サービスともに失速

[ワシントン 9日 ロイター] - 米労働省が9日発表した4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.1%上昇と、小幅な伸びにとどまった。モノとサービスがともに失速した。市場予想は0.2%上昇だった。インフレ圧力が急速に高まっているとの懸念が後退する可能性がある。

PPIは第1・四半期に力強く伸びていた。3月のPPIは0.3%上昇だった。

4月の前年同月比は2.6%上昇。市場予想は2.8%上昇だった。3月は3.0%上昇していた。

食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア物価は前月比0.1%上昇した。前月まで3カ月連続で0.4%上昇していた。4月の前年同月比は2.5%上昇。3月は2.9%上昇していた。

ただ、4月の卸売物価指数の伸びの鈍化の背景には、製造業者が原材料価格の上昇に直面しているなどの一時的な要因がある可能性もある。このほかエコミストの間では、トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明したこと受け原油価格が上昇していくとの見方も出ている。

MUFG(ニューヨーク)の首席エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「インフレ高進はみられていないが、米国のイラン核合意離脱を受けたエネルギー価格上昇で、製造業レベルで新たなインフレが引き起こされる可能性はある」と述べた。

4月は中間財や未加工品の価格が上昇。ナロフ・エコノミックアドバイザーズ(ペンシルバニア州)の首席エコノミスト、ジョエル・ナロフ氏は、今後は上昇圧力が高まる可能性があるとの見方を示している。

物価は米連邦準備理事会(FRB)の目標に届きそうで届かない水準まできている。FRBが物価の目安としている個人消費支出(PCE)のコア物価指数は3月に前年同月比で1.9%上昇した。昨年の3月に携帯電話サービス料金などが大幅に値下がりしたことに伴うベース効果が影響した。コア物価は向こう数カ月間で2.0%に届くとみられている。

FRB当局者は最近、物価がFRBの目標を超えたとしても大きな懸念事項ではないと発言している。1-2日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明でも、物価は年間で「対称的な」目標である2%に近い水準で推移するだろうとしている。同FOMCでFRBは金利を据え置いた。FRBは3月に利上げした後、年内にあと2回金利を引き上げる見通しを示している。

4月のPPIの内訳は、サービスが前月比0.1%上昇。前月まで2カ月連続で0.3%上昇していた。4月は宿泊費が3.2%下落し、09年9月以来の大幅なマイナスとなったことがサービス全体を抑制した。医療費は0.2%下落。3月は0.3%上昇していた。医療費はコアPCE物価指数の算出に組み込まれる。

モノは前月から横ばいだった。3月は0.3%上昇していた。食品は1.1%下落と、16年8月以来の大幅な落ち込みだった。3月は2.2%上昇していた。ガソリンは0.4%下落。3月は3.7%下落していた。

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