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雇用統計:識者はこうみる

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米労働省が5日発表した2月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比37万9000人増と、市場予想の18万2000人増を上回る伸びとなった。

米労働省が5日発表した2月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比37万9000人増と、市場予想の18万2000人増を上回る伸びとなった(2021年 ロイター/Amir Cohen)

市場関係者のコメントは以下の通り。

●景気対策の必要性に疑問、利回り一段の上昇も=スパルタン

<スパルタン・キャピタル・セキュリティーズ(ニューヨーク)のチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディロ氏>

驚いた。新型コロナウイルスワクチンの接種で経済が再開されつつあることを示す数字だった。このことで、景気対策は本当に必要なのかという疑問が出てくる。現在もまだ1000万人の失業者が支援を必要としている。ただ、経済を過熱させないよう気を付ける必要がある。

米連邦準備理事会(FRB)はインフレ上昇が一時的なものとの見方を示しているが、こうした見方が覆される可能性があり、債券市場の動きにこれが反映されている。

今回の雇用統計は実体経済にとっては朗報だったが、金融市場にとっては必ずしも朗報ではない。利回りが予想より若干高い水準に上昇する可能性があることを示している。

●景気回復加速にはなお時間=JPモルガン

<JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバルマーケットストラテジスト、アンブローズ・クロフトン氏>

雇用統計は市場予想を上回る内容となったものの、今後数四半期中に景気回復に弾みが付くにはなお時間がかかる可能性を改めて示唆した。パンデミック(世界的大流行)で喪失した約2240万人の雇用の1290万人は回復したものの、雇用はパンデミック前の水準を依然6%下回っている。

順調な新型コロナウイルスワクチン接種の展開、消費者の貯蓄拡大、実施される見通しの1兆9000億ドル規模の刺激策は、今後の景気拡大を後押しし、雇用の伸びを加速させる可能性がある。こうした状況を反映し、米債利回りが最近急上昇していることは驚きではない。

●利上げ前倒しに圧力、近くテーパリングも=パイパー

<パイパー・サンドラー・フィナンシャル・ストラテジーズ(シカゴ)の債券部門責任者、ジャスティン・ホーゲンドーン氏>

経済が再開されるにつれ、レフレーションに向けた動きが出始めている。非農業部門雇用者数の力強い増加でこうした動きが勢いづき、連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期の前倒しに圧力がかかっている。

FRBが近く利上げに動くのか、個人的には確定的なことは言えない。ただ、利回り曲線は明らかに圧力を受けている。利回りに対する上昇圧力を軽減するために、FRBは近い将来にバランスシートの伸びの縮小に動くと予想している。

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