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米大統領選の最終討論会、コロナ対応や汚職疑惑巡り再び応酬:識者はこうみる

[東京 23日 ロイター] - 11月3日の米大統領選に向けた最後の候補者討論会がテネシー州ナッシュビルで開かれた。民主党候補のバイデン前副大統領は改めてトランプ大統領の新型コロナウイルス流行への対応を批判、トランプ氏も再び、バイデン氏とその息子に関する汚職疑惑を訴えた。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●市場はバイデン氏勝利にのみ反応=パインブリッジ

<パインブリッジ・インベストメント(シンガポール)のシニア・バイスプレジデントメアリー・ニコラ氏>

もしトランプ大統領が大統領選を制すれば、市場はこれまでの政策に変更はないとみて、反応は限定的となるだろう。

民主党候補のバイデン氏が勝利し、議会上下院でも民主党が過半を占める「ブルーウエーブ」が実現した場合、バイデン氏が勝利しても上院は共和党・下院は民主党が優勢となる状況とは全く異なる影響がある。「ブルーウエーブ」はハイテクセクターへの影響が懸念される。

一方、バイデン氏勝利と「ねじれ議会」の組み合わせは、さらに4年間、限定的な政策変更と「政治ゲーム」が続くことを示唆している。

●バイデン氏のリード固まる=OCBC

<オーバーシー・チャイニーズ(OCBC)銀行のシニア・インベストメント・ストラテジスト、VASU MENON氏>

 11月3日の米大統領選に向けた最後の候補者討論会がテネシー州ナッシュビルで開かれた。22日テネシー州ナッシュビルで撮影(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)

前回よりも若干品のある討論会だったが、トランプ大統領は1回目討論会での劣勢を巻き返すことが出来なかった。バイデン氏のパフォーマンスの方が良く、今回の討論会でバイデン氏はトランプ氏に対するリードを確固たるものにし、勝利につなげた可能性がある。

国民の関心が高い新型コロナ対策やこう着する景気刺激策を巡っては、バイデン氏の方が説得力があった。バイデン氏へのプラスになるだろう。

●選挙結果の泥沼化に警戒=ナティクシス

<ナティクシス(香港)のアジア太平洋担当エコノミスト、GARY NG氏>

米大統領選候補者討論会に対し、アジア市場の反応は比較的平穏だが、それでもドル指数の堅調ぶりに見られるように、保守的なセンチメントにやや傾いているようだ。

これまでのところ、討論会での両候補の発言に新味は感じられないが、世界の投資家は将来のリスクに警戒姿勢を取る可能性が高い。

短期的には、アジア市場への影響は限定的なものとなるだろう。大統領選を巡る不透明感はすでに織り込まれているためだ。

市場の見方を変えるとすれば、「オクトーバー・サプライズ」に起因するワイルドカードか、選挙結果がすぐに判明せず、明確化作業が必要になるケースだ。特に、長期間にわたって泥試合が続く場合はそうなるだろう。

●候補の振る舞い注目、新規ポジション形成は困難=ペッパーストーン

<ペッパーストーンの調査責任者、クリス・ウェストン氏>

大統領らしいかどうかというのが焦点で、中身よりも振る舞いが問われている。トランプ氏は以前より落ち着いているという印象で、恐らくそれで少しの支持者を獲得しただろう。

今回の討論会は必ずしも市場の材料になるイベントではない。現在、世論調査の流れを決めているとみられる賭け市場に変化がもたらされるかどうかを見極めるのには少し時間がかかる。

人々はバイデン氏が万が一当選しない場合に備えて買い持ち高を解消している。台風の目に入りつつあるので、選挙前に新たなポジションを形成するのは多少勇気がいる。大半が短期的なフローあるいは大きなポジションの微調整になるだろう。

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