August 5, 2019 / 1:15 AM / 4 months ago

コラム:米雇用に異変、製造業などで労働需要軟化の兆し

[ロンドン 2日 ロイター] - 7月の米非農業部門雇用者は記録的な水準だったが、一部で労働需要が軟化し始めている兆しが出ている。それはほとんどが製造業や対外貿易に関係する分野だ。

8月2日、7月の米非農業部門雇用者は記録的な水準だったが、一部で労働需要が軟化し始めている兆しが出ている。写真は米カリフォルニア州ソラナビーチの飲食店に出された求人の貼り紙(2019年 ロイター/Mike Blake)

米労働省が2日発表した7月雇用統計によると、5─7月に非農業部門雇用者は前年同期比で1.49%増加した。

しかし、この新規雇用創出率は、2017年8─11月以降と2011年終盤以前の時期を対象とすれば最も鈍い。

製造業の5─7月雇用創出率は1.26%で、前年同期の2%強から大きく減速。7月の週平均労働時間は41.5時間と、前年同月の42.2時間を下回って、14年初め以来の低水準にとどまった。週平均残業時間も4時間と8年余りぶりの低さで、労働需要の弱まりがはっきりと分かる。

輸送業と倉庫業の5─7月の雇用創出率は前年同期比2.66%。16年6─8月以降と14年2─4月以前の期間を通じて最低の伸びだった。

製造業と貨物輸送の雇用減速は、昨年半ば以降に鮮明化している。米中貿易摩擦の結果、事業の不確実性の高まりが工業分野の労働需要に打撃を与えているからだ。

石油・ガス業界も、取引価格下落が掘削率と坑井仕上げ率の低下につながり、雇用が減少し始めた。

雇用増加はサービスに依存する面が強まる一方だが、サービスでも雇用創出率は鈍化の兆しが見える。

5─7月の民間サービスの雇用創出率は前年同期比1.64%で、11年以降で最も低い伸びだった。

雇用統計のヘッドラインだけを見れば、引き続きそれなりにしっかりした数字になっている。ただ水面下では、米中摩擦長期化と事業環境の不確実性の高まりが投資を抑えている緊張事態に、米経済の多くの部分がさらされている構図が浮かび始めている。

製造業やその他多くの企業が、長期的な支出を確定するためには、政策面の不安定性と経済の不確実性が低下することがぜひとも必要だ。

*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below