[ワシントン 1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は1日、流動性の低下により米国債市場が圧迫されていないか、FRBが調査を開始したことを明らかにした。
同理事によると、FRBの調査担当者は前年10月に見られた市場の動きのほか、この時期の動きが米国債市場における何らかの変化にあたるものだったのかに着目して調査を進めている。
同理事はオーストリアで行った講演の原稿で、前年10月に米国債、また今年に入ってから独連邦債価格が大きく揺れ動いたことで、世界で最も安全と見なされている資産でも、流動性が従来よりも低下しているとの見方が裏付けられたと指摘。流動性の低下により相場の動きが増幅されれば、金融ストレスに大きな影響を及ぼすとの懸念を示した。
ただ同理事は、これまでのところ日々の取引のなかで流動性が低下しているとの証拠はほとんど得られていないとしている。
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