[7日 ロイター] - 米電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)GE.Nは7日、国内従業員約2万人を対象に、年金基金を2021年1月1日から凍結すると発表した。積み立て不足を縮小し、債務を削減するため。
凍結に伴い、21年と22年予定の拠出約45億ドルを20年に前倒しし、受給が始まっていない元従業員約10万人には一括給付を提示。積立不足を約50億─80億ドル圧縮するとした。昨年末時点での不足額は約270億ドルだった。
純債務については、約40億─60億ドルの削減を見込む。
アナリストからは、低金利による運用難が年金債務を押し上げるため、今回の措置は当面、こうした押し上げ分の相殺にとどまり、来年から削減の効果が出てくるとの見方がある。
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