November 30, 2018 / 11:50 PM / 12 days ago

焦点:米GMの工場閉鎖、セダン需要不足にはそれでも不十分

[デトロイト 28日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)は、26日に打ち出した北米の3カ所の完成車工場閉鎖と人員削減計画を実施しても、同社のセダンに対する需要と供給の落差は一部しか埋めることができない──。ロイターが自動車業界の生産・設備関連データを分析したところ、こうした結論が導き出された。

 11月28日、米ゼネラル・モーターズは、26日に打ち出した北米の3カ所の完成車工場閉鎖と人員削減計画を実施しても、同社のセダンに対する需要と供給の落差は一部しか埋めることができない。写真は2015年、ミシガンで撮影(2018年 ロイター/Rebecca Cook)

北米市場では過去6年間、セダンを中心とする乗用車は販売の落ち込みが続き、今なお減少に歯止めがかかっていない。こうした中でLMCオートモーティブの提供したデータに基づくと、GMが来年ミシガン、オハイオ、カナダ・オンタリオの各工場で生産を打ち切っても、同社にはなお米国内に稼働率が50%に届かない工場が4カ所もあるのだ。

対照的にフォード・モーター(F.N)とフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)(FCHA.MI)は、来年以降北米地域にある工場はそれぞれ1カ所だけになる。

米国の消費者の多くはクロスオーバーSUV(スポーツタイプ多目的車)やピックアップトラックに目を向け、セダンの需要は急速に減退している。

J・D・パワー・アンド・アソシエーツの調査チームは、2014年に48%だった米国の自動車販売におけるセダンの割合が、今年約33%にまで下がるとの試算を示した。

そうした流れを受け、北米地域ではほとんどの乗用車工場が低稼働率に苦しむ半面、SUVやピックアップトラックの工場は操業時間を延長して生産を続けている。

もっともGM幹部は、フォードやFCAほどは乗用車の生産を絞り込むつもりはないと話す。しかし例えば今後も維持される「シボレー・マリブ」などを製造するカンザスの乗用車工場の稼働率は48%と、バーラ最高経営責任者(CEO)が北米全体平均として目標にしている80%に遠く及ばない。

LMCのデータに基づくと、ミシガンにある「キャデラックATS」などを製造する工場と、電気自動車(EV)の「シボレー・ボルト」などを製造する工場の稼働率はそれぞれ33%と34%。スポーツカーの「シボレー・コルベット」を製造するケンタッキーの工場に至っては27%にとどまっている。

つまりこれら4工場は年間生産能力が合計80万台超に達するのに、今年は36万台しか製造されない見通しだという。

業界アナリストの話では、自動車工場の稼働率の採算ラインは一般的には80%前後。バーラ氏は26日、GMの北米地域の工場の場合、操業時間を延長しているSUVやピックアップトラックの生産施設を含めても70%だと明らかにした。

GMの広報担当者は27日、今回の工場閉鎖計画でもセダン需要低迷問題は解決できないのではと問われると「われわれは効率性と稼働率を改善する機会に目を向け続ける。26日に発表した措置は当社を正しい方向に進ませると信じており、われわれは市場や消費者のトレンドを注視してそれに対応していく」と述べた。

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