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米住宅着工2カ月連続マイナス、ハリケーンの影響見通しに影
2017年9月19日 / 14:31 / 3ヶ月前

米住宅着工2カ月連続マイナス、ハリケーンの影響見通しに影

[ワシントン 19日 ロイター] - 米商務省が19日発表した8月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.8%減の118万戸だった。2カ月連続で落ち込んだ。一戸建て住宅が回復した一方で、集合住宅の低迷が続き、全体水準を押し下げた。市場予想は117万5000戸だった。

7月の住宅着工件数は当初発表の115万5000戸から119万戸へ上方改定された。

8月の前年同月比は1.4%増だった。

熟練工や用地が不足しているほか、建材の価格が上がっており住宅建設は今年、伸び悩んでいる。

8月の前月比の内訳は、シェアが最も大きい一戸建て住宅が1.6%増の85万1000戸だった。地域別では南部と西部で増えた一方で中西部と北東部で減少した。一戸建て住宅の着工件数は2月に9年半ぶりの高水準をつけて以来、勢いを失っている。変動が大きい集合住宅は6.5%減の32万9000戸だった。

着工件数の先行指標となる建設許可の件数は5.7%増の130万戸と、戸数ベースで1月以来の高水準となった。内訳は、一戸建て住宅が1.5%減少する一方で、集合住宅は19.6%急増した。8月下旬にテキサス州を直撃し同州ヒューストンに前代未聞の規模の洪水をもたらしたハリケーン「ハービー」が建設許可に大きな影響を与えなかったことを示唆する。商務省当局者は、ハービーの影響を受けた地域からの回答率が「著しく低いことはなかった」とした。

ただ、ハービーの影響は住宅建設の完成を遅らせたもようで、竣工率は10.2%急低下し10カ月ぶりの低水準をつけた。低下率も2013年4月以来の大きさとなった。地域別では南部の竣工率が22.2%低下と、7年ぶりの大幅な低下率を記録した。

IHSマークイットの米国エコノミスト、クリスティン・レノルズ氏は「7、8月の減少に加え、9月も減少する公算が大きい中、住宅着工件数が第3・四半期に大きく拡大することはないと想定する」と語った。

住宅建設投資は第2・四半期に、7年近くぶりの大幅な落ち込みとなった。住宅建設は第2・四半期国内総生産(GDP)を0.26%ポイント押し下げた。

ハービーと、フロリダ州を直撃したハリケーン「イルマ」の影響で、住宅着工件数は9月にさらに落ち込む可能性がある。被害を受けた地域の復興で、住宅建設はいずれ活性化する可能性があるが、労働力不足が抑制要因となっている。18日に発表された9月の住宅建設業者指数は低下した。ハリケーンの影響で労働力不足が深刻化し、建材がさらに値上がりするとの懸念を反映した。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのシニアエコノミスト、マーク・ビトナー氏は「一戸建て住宅の着工件数は今後減少する見込み」と指摘。さらに、労働力や建材がハリケーン被災地の復興に向かうことを踏まえ、「ハービーとイルマの影響は今後数カ月、住宅着工の伸びの足かせとなる公算が大きい」との認識を示した。

*内容を追加して再送します。

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