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大手行などの決算に注目、一段の上昇模索へ=今週の米株式市場

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米国株式市場では主要株価指数が最高値圏にある中、一段の上昇を支援する材料として企業決算が注目されている。

12日からの週には主要行などが発表を控えており、決算シーズンが本格化する。リフィニティブのIBESデータによると、S&P総合500種採用企業の第1・四半期決算は25%の増益が見込まれている。これはトランプ前米政権の減税措置が企業利益の拡大につながった2018年以来の大幅な増益率となる。

コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は「企業の利益見通しは改善しているが、株価収益率は約22倍で推移している」と指摘。「今後、大きな動きがあるとすれば、材料は決算になるだろう」と語った。

企業の第1・四半期決算はこれまで好調な内容となっており、すでに高まっている期待を上回る可能性があるとみられている。

独立系調査会社アーニングス・スカウトのニック・ライチ最高経営責任者(CEO)によると、8日時点で決算を発表済みのS&P500種採用企業20社の利益はアナリストの予想を平均して11%上回った。これは過去3年間の平均の約1.5倍で、長期平均の約3倍だという。

ただ、決算への期待を大きく膨らませてきた投資家が失望し、株価が下落する可能性への懸念もある。

米株市場は経済再開の恩恵を受けるとみられるエネルギーや金融といった経済動向に敏感なセクターが主導する形で数カ月にわたって上昇してきた。

今後の企業決算にとってリスクとなるのは、バイデン大統領の法人増税案だ。UBSによると、法人税が現行の21%から28%に引き上げられた場合、S&P500種採用企業の1株利益は7.4%押し下げられるという。

マクミラン氏は注目すべき2つのセクターは金融と素材だとし、「企業が再び成長し始めれば、資金を借りる必要が出てくる」と指摘した。

金融セクターは75.6%、素材セクターは45.4%の大幅増益が見込まれている。

JPモルガン・チェースは14日に決算を発表する。他の大手行もこの週に決算発表を予定している。

貸倒引当金の減少を背景に、各行の純利益は急増すると予想されている。資本市場からの収入も過去最高を記録する可能性がある。

また、投資家は「ステイホーム」の広がりで新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期に大きな恩恵を受けたテクノロジー関連企業などが成長を維持できるかどうかにも注目するとみられる。

テクノロジー株はこのところ、景気敏感株をアウトパフォームし始めている。

投資家は、パンデミックの初期に業績見通しを示すことに慎重だった企業がガイダンスを示し始めると楽観している。

インバーネス・カウンセルの最高投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「見通しを示す企業が増えてきて市場に信頼感を与えるだろう」と語った。

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