July 3, 2018 / 3:51 PM / 19 days ago

米5月製造業受注0.4%増、設備投資に減速の兆し

[ワシントン 3日 ロイター] - 米商務省が3日発表した5月の製造業受注は前月比0.4%増と、市場予想の横ばいを上回った。機械の受注が底堅かった。製造業部門には活性化の兆しが見られる一方、設備投資は依然として減速するようすを示している。

7月3日、米商務省が発表した5月の製造業受注は前月比0.4%増と、市場予想の横ばいを上回った。写真は2014年、米ミズーリ州で(2018年 ロイター/Dave Kaup)

4月の受注は当初発表の0.8%減から0.4%減へ上方改定された。

5月の前年同月比は8.7%増だった。

米経済の約12%を占める製造業は、国内外の底堅い需要が追い風となっている。ただ労働力不足が深刻化しているほか、輸入関税の影響で供給網にひずみが生じ始めている。

トランプ米政権は他国の不当な競争から国内産業を守ると述べ、鉄鋼やアルミニウムなど幅広い輸入品に関税を課している。トランプ大統領の「米国第一主義」政策で同国は、中国やカナダ、メキシコ、欧州連合(EU)などの主要な貿易相手国と報復関税の応酬を繰り広げている。

ムーディーズ・アナリティクス(ペンシルベニア州)のエコノミスト、マイケル・ファーレズ氏は「貿易問題を巡る緊張が全米の製造業者にとって依然主要なリスク要因になる。仮に緊張が貿易戦争に発展しなくても、不透明性の高まりは設備投資の足かせとなる」と述べた。

米供給管理協会(ISM)が2日発表した6月の製造業統計では、供給網で生じている障害が浮き彫りとなったほか、供給業者の納入指数が2004年5月以来の高水準をつけた。供給業者の納入期間が延びることは通常、指数を押し上げる。

製造業受注の内訳は、輸送機器が1.1%減。月々の変動が激しい民間航空機が7.0%減となったことが重しだった。輸送機器は4月に6.1%減少していた。自動車は5月に0.3%増加した。

機械は1.2%増。4月は1.7%増加していた。5月は産業用機械が8.9%増となり、全体を押し上げた。一方、鉱業と油田・ガス田用機械は3.9%減だった。

一次金属や組立金属製品、電機・家電、電算機・電子製品も減少した。

受注残高は0.5%増。在庫は0.2%増だった。出荷に対する受注残高の比率は6.68と、4月の6.73から低下した。

民間設備投資の先行指標となる資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財は0.3%増。5月の速報値は0.2%減からプラスへ改定された。4月は2.0%増だった。

国内総生産(GDP)で企業の設備投資の計算に使われるコア資本財の出荷は前月比0.2%増。速報値の0.1%減から上方改定された。4月は0.8%増だった。

設備投資は、17年下半期に二桁台の伸びとなった後、勢いがなくなってきている。米政権は法人税の引き下げで投資が増えると主張してきたが、こうした言い分が通らなくなる可能性がある。

アップル(AAPL.O)など一部の企業は、法人税の引き下げによる余剰金を自社株買いや配当にまわしている。

モルガンスタンレーが前週発表した6月のキャペックス(設備投資)計画指数は3カ月連続で低下した。18年下半期における設備投資見通しは依然として明るいとした上で、ピークは過ぎたと指摘した。

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