[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省が23日発表した2月の新築1戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は、年率換算で前月比2.0%増の51万2000戸だった。西部が大幅増となり、他の地域の落ち込みを補った。
市場は51万戸を予想していた。
前月の販売戸数は当初発表の49万4000戸から50万2000戸に修正された。
ナロフ・エコノミック・アドバイザーズのチーフエコノミスト、ジョール・ナロフ氏は「住宅市場は回復しているが、ペースは緩慢でまだら模様だ」と述べた。
新築1戸建ては住宅市場全体の約9.2%を占める。
2月の地域別販売戸数は、西部が38.5%増の15万1000戸だった。西部では在庫不足により住宅価格が急騰している。一方、北東部は24.2%、中西部では17.9%、人口の多い南部は4.1%それぞれ減少した。大きく伸びた西部を除くと8.1%減だった。
21日に発表された2月の中古住宅販売は7.1%の減少だった。エコノミストらは、在庫不足のほか、うるう年で統計の調整が困難だったことを理由として挙げている。
1月に大雪が降ったことから契約件数が減り、2月の販売戸数に影響したとの声もあった。
住宅市場の基調は依然底堅い。雇用市場の引き締まりで独立して世帯を構える人が増えているからだ。住宅ローン金利が歴史的に低い水準にあることも追い風となっている。
ただ、物件不足は購入者の選択肢を狭めている。価格上昇とともに、住宅部門にとって大きな課題となっている。
2月の新築1戸建て住宅の在庫は、1.7%増の24万戸ちょうどだった。2009年10月以来の高水準だが、住宅バブルのピーク時と比べると半分以下にとどまっている。
販売ペースから計算した在庫消化に必要な期間は、前月から横ばいの5.6カ月だった。
新築住宅の中間価格は前年同月比で2.6%上昇の30万1400ドルだった。
*内容を追加して再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」