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アングル:米共和党の反体制派、アラバマ予備選勝利で勢い付く
September 28, 2017 / 6:32 AM / 3 months ago

アングル:米共和党の反体制派、アラバマ予備選勝利で勢い付く

[ワシントン 27日 ロイター] - 米アラバマ州で26日、セッションズ司法長官の上院議員辞任に伴う補欠選挙の共和党予備選決選投票が行われ、保守強硬派の候補がトランプ大統領が推す候補を破った。来年11月の議会選挙を控え、共和党内の反体制派を勢いづかせることになりそうだ。

9月27日、米アラバマ州でセッションズ司法長官の上院議員辞任に伴う補欠選挙の共和党予備選決選投票が26日に行われ、保守強硬派の候補がトランプ大統領が推す候補を破った。写真は26日、モンゴメリーで勝利したムーア氏の集会に集まった支持者(2017年 ロイター/Marvin Gentry)

トランプ氏が推したストレンジ元アラバマ州司法長官を破ったのは、トランプ氏が翻した反旗の継承者を自認するムーア元同州最高裁判事。反体制の波は、トランプ氏自身も制御できないほど大きな政治勢力に発展しつつあるようだ。

ムーア氏に約12万1000ドルの選挙資金を提供した「上院保守派基金」のケン・クチネリ代表は、献金者らはムーア氏の勝利に「忘我の境地」だとし、「余波が全米に広がっていくだろう」と述べた。

トランプ大統領はムーア氏の勝利を祝福し、12月の本選で民主党候補を倒すよう激励した。

<反体制派に警戒感>

共和党主流派は2010年の議会選挙以来、党内の反体制派を警戒している。この年の共和党予備選では、保守派団体の献金を追い風にデラウェア、ネバダ両州で保守強硬派候補が勝ったが、本選では2人とも民主党候補に敗れた。

来年11月の議会選は435の下院全議席と、上院100議席のうち33議席が対象となり、トランプ氏の政治議題に対する国民投票と位置付けられそうだ。

共和党ストラテジストの間では、予備選で今後さらに保守強硬派が勝てば、本選で民主党に塩を送ることになるとの警戒感が出ている。

アラバマ州ではムーア氏が民主党候補を破る可能性が高いが、アリゾナやネバダなど穏健派の有権者が多い州ではリスクが高い。両州では既に、保守派団体が現共和党上院議員ジェフ・フレーク、ディーン・ヘラー両氏の追い落としを狙っている。

今週はまた、テネシー州選出の共和党上院議員ボブ・コーカー氏が来年の議会選に出馬しないと表明した。これは予備選での対決を避けるのが狙いと見られている。

<あっかんべー>

アラバマ州予備選でトランプ大統領自身はストレンジ氏を推したが、首席戦略官兼上級顧問だったバノン氏のほか、大統領の政策方針を支持する複数の外部政治団体はムーア氏を支持した。

バノン氏は自身の右派サイト「ブライトバート・ニュース」を通じて共和党主流派を攻撃していく構え。またトランプ氏を支持する政治団体はいくらでも資金を集められるため、資金力豊富な主流派候補に立ち向かう反体制派候補を助けることが可能だ。

アラバマ州の共和党コンサルタント、ジョナサン・グレイ氏は、予備選で保守派との対決を恐れる共和党議員は、ムーア氏の勝利に震え上がったと説明。その理由として、トランプ氏の推薦が有権者を動かせなかったからではなく、マコネル共和党上院院内総務の指示でストレンジ氏の応援に大枚がはたかれたのに、それが実を結ばなかったからだと述べた。

「アラバマの人々は、ワシントンからの指図に『あっかんべー』をした」とグレイ氏は語った。

(James Oliphant記者 Ginger Gibson記者)

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