July 1, 2019 / 7:31 AM / 5 months ago

米シェール生産の伸びは昨年で頭打ちか、投資家圧力が影響

[ヒューストン 1日 ロイター] - 大手調査会社の予想を集計したところ、近年目覚しい成長を遂げてきた米シェール業界は、生産量の伸びが昨年にピークアウトした可能性が高いことが明らかになった。株主還元を求める投資家からの圧力が影響したとみられる。

 7月1日、大手調査会社の予想を集計したところ、近年目覚しい成長を遂げてきた米シェール業界は、生産量の伸びが昨年にピークアウトした可能性が高いことが明らかになった。写真はテキサス州ミッドランドのオイル掘削現場。昨年8月撮影(2019年 ロイター/Nick Oxford)

エネルギー調査会社4社と米政府の最近の予想を平均すると、今年の米シェール増産幅は日量約130万バレルと、18年の150万バレルを下回る見通し。

最新のデータによると、米シェール生産量は4月に月間で最高となる1216万バレルを記録。シェール生産・開発技術の進化がこれまでの過去最高更新を支えてきた。

ただ、伸びが鈍化すれば協調減産を継続してきた石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国は今週の会合で減産幅を広げる必要がなくなるかもしれない。

昨年の米シェール増産幅の日量150万バレルは予想を大幅に上回り、図らずも転換点となった。シェール総生産量は平均で日量1100万バレルに上り、米国の石油輸出は6月に過去最高の同380万バレルを付けた一方、年終盤にかけて国際的な原油価格が圧迫された。

生産各社は潤沢な供給量と新規生産への投資を抑制するよう求める投資家の声に悪影響を受けてきた。格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスによると、油田サービスの価格は引き続き「圧迫される」見通しだ。

法律事務所ジャクソン・ウォーカーの破産専門弁護士は、今夏遅くに生産者と石油サービス会社に再編の波が押し寄せると予想した。

調査会社ドリリングインフォの上級ディレクターは、上場している石油開発・生産会社は今年に入って1社も株式を発行しておらず、債券発行も10年ぶりの低水準となる見通しだと述べた。資本調達が容易だった過去10年間の状況に続く「新しいパラダイムだ」と指摘し、成長率鈍化は国際的な需給の均衡化に寄与し、価格を支えることになると述べた。

米石油掘削リグ稼動数は6月に1年4カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

イースト・デイリー・キャピタル・アドバイザーズのディレクター、マット・ルイス氏は生産者は10─12月に原油先物が1バレル当たり34ドル下落したことに「動揺した」と分析。

原油価格は最近持ち直したが、IHSマークイットの調査担当ディレクター、リード・オルムステッド氏は掘削拡大にはつながらないと予想する。「価格は50ドル台後半で膠着している。生産業者の成長余地は限られている」とした。

ただ、成長ペースが鈍化しても、今年の米シェール生産量の平均は日量1300万バレルを超えて過去最高を更新し、来年は1400万バレルに達するとIHSは予想する。

調査会社などは米国の今後5年間の増産幅は日量400万バレルとなり、引き続き世界の石油供給のけん引役になると予想。ピークをつけるのは2025年以降になると見込む。 米エネルギー情報局(EIA)はシェール増産は2030年代半ばまで続くと見込むが、昨年の増産ペースを超えることはないとの見方を示している。

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