Reuters logo
アングル:米国株、北朝鮮情勢緊迫でも根強い押し目買い意欲
2017年9月6日 / 02:28 / 3ヶ月後

アングル:米国株、北朝鮮情勢緊迫でも根強い押し目買い意欲

[サンフランシスコ 5日 ロイター] - 北朝鮮情勢緊迫化を受けて5日は世界中で株価が下落し、連休明けの米国でもS&P総合500種が0.75%下がった。しかし一部の投資家は、米国株の下げ局面はいつでも押し目買いを入れるべきだとみなしているようだ。

 9月5日、北朝鮮情勢緊迫化を受け、世界中で株価が下落し、連休明けの米国でもS&P総合500種が0.75%下がった。しかし一部の投資家は、米国株の下げ局面はいつでも押し目買いを入れるべきだとみなしているようだ。NY証券取引所で8月撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

実際、今年に入ってからの米国株の値下がりは長続きしていない。S&P総合500種が1.0%ないしそれ以上下落した場面は昨年22回あったが、今年はまだ4回だけ。そのためアナリストの間でも、長期的な売りに見舞われる時期になったのどうか、また下げがどれぐらいきつくなるのかについて意見が割れている。

グッゲンハイム・インベストメンツ(運用資産2370億ドル)のグローバル最高投資責任者スコット・マイナード氏は「株式に関して言えば、本格的な調整局面があるならわれわれは買いを考える」と話した。

シエラ・インベストメント・マネジメントの最高投資責任者テリー・スパス氏は、北朝鮮情勢の緊張で株式市場には「通常のボラティリティ」がもたらされたとしながらも、これまでのところ米景気拡大に悪影響を及ぼしている気配はないと指摘。「今日のような状況では、買いの機会を探すことの方に力を入れている」と述べた。

投資家の楽観ムードを表すように、トムソン・ロイターのデータに基づくと5日には326程度の銘柄が新高値を記録し、最安値を付けた71銘柄を大きく上回った。

米国株の強気相場は8年を超えて続いており、地政学的緊張の高まりやワシントンの政治的な混乱にもかかわらず、投資家の先行きに対する見方はなお明るい。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの最高投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「株式にとって全般的な環境はまだ前向きだ」と語り、経済成長が過熱しない程度に好調なことや、米連邦準備理事会(FRB)の年内追加利上げの可能性が比較的低いこと、ドル高による多国籍企業の利益増大などを理由に挙げた。

米国と北朝鮮が互いに武力を行使すると威嚇し合っていることも、足元の株価にはほとんど影響していない。

S&P総合500種は、トランプ大統領が北朝鮮にグアムへのミサイル発射をやめるよう警告する前の8月7日に付けた最高値から0.9%しか下がっていない。北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを撃ち上げた8月28日以降では、0.08%上昇している。

それでも押し目買いのムードが続くには限度があるかもしれない。投資家の間で、力強い株価上昇実現にはいくつかのハードルがあるとの見方があるためだ。果たしてトランプ氏が約束した減税を議会で承認させられるのか、あるいは議会が月内に債務上限を引き上げられるのかについて不安は強まっている。第3・四半期の企業利益は、上半期ほど強くないだろうとの予想も出ている。

今の地合いは落ち着いているとはいえ、相場調整は現実的なリスクだという点で投資家は一致している。

(Noel Randewich記者)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below