March 12, 2018 / 6:02 AM / 3 months ago

アングル:9年目迎えた米株「強気相場」、過去最長更新するか

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米株式市場は9日で強気相場が9年を迎え、過去2番目の長さとなった。最近はインフレへの警戒感から10%の調整を経験するなどボラティリティが高まっており前途は多難だ。それでも世界経済が成長を維持して企業業績が好調なため、強気相場は過去最長記録を更新できる態勢にある。

 3月9日、米株式市場は強気相場が9年を迎え、過去2番目の長さとなった。写真は2017年1月、ニューヨーク証券取引所前(2018年 ロイター/Lucas Jackson)

S&P総合500種株価指数.SPXは米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和を追い風に、2009年3月9日に付けた安値の676.53から305%近く上昇。20%以上の調整に一度も見舞われることなく丸9年を迎えた。ハイテクバブル期の1990年10月─2000年3月に記録した「最長不倒」まであと6カ月に迫っている。

ダウ工業株30種平均とS&P500種は2月8日に大幅な下落に見舞われた後、調整前の水準に戻っていないが、ナスダック総合指数はハイテク株主導で14%近く上昇し、9日に過去最高値を更新した。

世界金融危機後の金融緩和を受けて世界経済は同時成長の局面を迎えており、相場は強気を維持する見通しだ。トランプ米政権の大型減税で企業業績も改善が見込まれている。

B・ライリー・FBRのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「ただ長く続いたからという理由で強気相場が終わることはない。終止符を打つのは景気後退や成長鈍化だ。今年の企業業績見通しは週間ベースで見通しが上向いている」と指摘した。

トムソン・ロイターのデータによると、発表がほぼ終わった昨年第4・四半期のS&P500種構成企業の利益の伸びは15.3%。伸び率は今年も四半期ごとに加速が続き、第3・四半期には21.9%に達すると予想されている。

企業業績が2019年にさらに改善を続けるのは難しそうだ。

シュローダーズ・インベストメント・マネジメントの投資ストラテジスト、ジョナサン・マッケイ氏は企業利益について「2019に(18年並みの)数字を再び達成するのは容易ではない。来年は今年ほど良くはないだろう。サイクルは最終局面に入りつつあるのではないか」と述べた。

景気過熱への懸念からFRBが金利を引き上げて相場上昇に水を差す恐れがある。1月の米雇用統計で賃金の上昇率が高かったことから10年物米国債利回りが3%に向かった際には、S&P500種は9営業日で下落率が10%を超えた。

北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉は進展がなく、トランプ米政権の輸入制限措置をきっかけに世界的な貿易戦争が起きる恐れもある。

一方で最近のデータは景気過熱を巡る不安を和らげる役割を果たしており、強気相場の持続余地が高まりそうだ。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン傘下のロックウッド・アドバイザーズのマット・フォレスター最高投資責任者(CIO)は賃金の上昇ペースは落ち着いていると指摘。「賃金の動きについて少し騒ぎ過ぎ、株式市場が先走ったかもしれない」と述べた。

(Chuck Mikolajczak記者)

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