May 13, 2018 / 10:24 PM / 7 days ago

今週の米株市場は住宅建設株上昇に期待、利上げの影響には懸念

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米株式市場では、住宅建設会社の株価が全体相場を概してアウトパフォームしているとして、一部で注目されている。ただ、米金利の上昇が見込まれる中、利益が出るまでには数カ月待たなければならないかもしれない。

 4月11日、米株式市場では、住宅建設会社の株価が全体相場を概してアウトパフォームしているとして、一部で注目されている。NYSEで撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

米経済は、住宅建設株が恩恵を受けるために理想的な状態にみえる。失業率は17年以上ぶりの低水準となり、コンファレンス・ボード(CB)が発表した4月の米消費者信頼感指数は17年ぶりの高水準に近づいた。[nL3N1S15JA]

ただ、コストを上昇させ販売に影響を及ぼす可能性のある要因がほかにある。今年、米国債利回りが急上昇したのは、インフレに対する懸念の拡大と、連邦準備理事会(FRB)が想定より積極的に利上げを行うとの見方が広がったことを映している。

住宅ローン金利の指標とみなされている10年債利回りUS10YR=RRは、一時3%を超え、2014年1月以来の高水準となった。年初からは50ベーシスポイント(bp)以上上昇している。

S&P住宅建設株指数.SPCOMHOMEは全体相場を押し下げており、1月22日の高値から16.9%下落。2017年は前の年に比べ74.8%上昇していた。

他の要因も、住宅市場に暗い影を落としている。昨年の税制改革により、住宅ローン利子控除を適用するローン総額の上限が従来の100万ドルから75万ドルに引き下げられた。また、州・地方税(SALT)の控除上限が1万ドルに制限された。これらにより、多くの住宅所有者にとって費用は増大した。

さらに建設業者は、原材料費や人件費の高騰も指摘する。

時価総額で上位5社の米住宅建設会社の株価は4月4日、大幅上昇。レナー(LEN.N)が2018年度の販売見通しを上方修正したのが背景で、同社の株価はこの日10%高となった。競合するパルトグループ(PHM.N)やDRホートン(DHI.N)、トール・ブラザーズ(TOL.N)、NVR(NVR.N)もつれ高となり、4.1―6.4%上昇した。

建設会社は引き続き好調な決算を発表しているものの、それ以降、 レナーは13.7%安、DRホートンは3.9%安、NVRは3.3%安、トール・ブラザーズは3%安となり、上昇分をほぼ手放した。

業界のパフォーマンスが、好調だった昨年の反動で低迷しているのは正常な反応だとみる投資家もいる。

NVR株を保有するヘネシー・フォーカスファンドの共同ポートフォリオ管理者、ブライアン・マコーリー氏は「買いに一服感が出ているに過ぎない」と分析。「ファンダメンタルズが持ちこたえれば、株価も上昇するはずだ」と述べた。

割安感のある銘柄も、投資家の関心を引く可能性がある。S&P500住宅建設株指数.SPLRCHOMEの1年後の予想株価収益率(PER)は9.5倍と、昨年末時点の13.7から低下。S&P500種は16と、昨年末の18.5倍から低下している。

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