September 8, 2019 / 10:10 PM / 9 days ago

長期金利と配当利回りの逆転に注目=今週の米株式市場

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米株式市場では、長短金利の逆転が注目されているが、長期金利と配当利回りの逆転はあまり関心を集めていないようだ。

9月9日、米株式市場では、長短金利の逆転が注目されているが、長期金利と配当利回りの逆転はあまり関心を集めていないようだ。2016年4月撮影(2019年 ロイター/Lucas Jackson)

だが8月のS&P総合500種指数は、景気後退のシグナルとされる長短金利逆転などを嫌気して、月間ベースで5月以降初めて下落しており、長期金利と配当利回りの異例の逆転現象が株価の一定の下支え要因となる可能性がある。

中期国債の利回りは、数カ月前からS&P総合500種指数の配当利回りを下回っているが、30年債の利回りも8月末に配当利回りを下回った。これは株価が底入れし、現在の強気相場が始まった2009年3月以来初めての現象だ。

セミス・トレーディングの株式トレーダー、マーク・ケプナー氏は「長期金利の低下は市場の下値を支える」と分析。

シエラ・ミューチュアル・ファンズのテリ・スパス最高投資責任者(CIO)も「一部の投資家は、配当目的で株式を、キャピタルゲイン狙いで債券を購入している」と指摘した。

株式トレーダー年鑑によると、9月は1950年以降、株価が最も低迷する月となっており、投資家が目先、他の市場に目を向ける可能性はある。

ただ、長期金利と配当利回りの逆転で、株式投資の魅力が高まることも考えられる。

CFRAリサーチの最高投資ストラテジスト、サム・ストバル氏のデータによると、第2次世界大戦後、S&P指数の配当利回りが10年債利回りを上回ったことは31回あるが、S&P指数はその後1年で平均22%上昇、74%の確率で上昇している。

S&P指数の配当利回りが30年債利回りを上回った例は20件。S&P指数はその後1年で平均12%上昇、80%の確率で値上がりしている。

4日の取引終了時点で、S&P総合500種指数の採用銘柄中、配当利回りが10年債利回りを上回っている銘柄は310、5年債利回りを上回っている銘柄は333、30年債利回りを上回っている銘柄は253。

ただ、ニューバーガー・バーマンのマルチ・アセットクラス担当CIO、エリック・クヌッツェン氏は「長短金利の逆転が本当に景気後退を示唆しているのではあれば、株式は売られる公算が大きい。低利回りで国債を保有したほうが良い」と警告している。

それでもバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ・グローバル・リサーチのサビタ・サブラマニアン氏は、配当利回りや割安感などを理由に、短期的にも長期的にも債券より株式に投資妙味があると指摘。点灯している弱気シグナルは全体の半分以下だとの見方を示した。

「長期の投資家であれば、バリュエーションからみて年間リターン6%を見込める。これに2%の配当を上乗せすれば、大半の債券よりも高いリターンが得られる」としている。

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