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焦点:「リフレトレード」が復活、米大統領の税制改革案で
September 27, 2017 / 11:46 PM / 3 months ago

焦点:「リフレトレード」が復活、米大統領の税制改革案で

[ニューヨーク 27日 ロイター] - トランプ米大統領が27日に税制改革案を発表したことから、市場ではいわゆる「リフレトレード」が一時的に復活を見せた。株価とドルは、減税が経済成長の加速につながるとの期待から上昇し、財政赤字拡大に伴うインフレを懸念した国債市場では利回りが上がった。ただそれは、ほんのつかの間の出来事だったようだ。

 9月27日、トランプ米大統領が税制改革案を発表したことから、市場ではいわゆる「リフレトレード」が一時的に復活を見せた。NY証券取引所で26日撮影(2017年 ロイター/Lucas Jackson)

税制改革案には、法人減税や所得税の最高税率引き下げなどが盛り込まれた。ウェスタン・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジュリアン・ショルニック氏は、税制改革案を受けて「ある程度の楽観主義が戻ってきた様子が見える」と語った。

JPモルガン(ロンドン)のグローバル株式戦略エグゼクティブディレクター、エマニュエル・カウ氏も、リフレトレードがまた顔をのぞかせたと指摘。「われわれのポジション構築のほとんどは、再び実現しつつあるリフレトレードに基づいたものだ」と述べた。

実際、主要6通貨に対するドル指数は1カ月ぶりの高値を付け、米国株は最高値圏に接近。米10年国債利回りは8月初め以来の高水準に達する場面があった。

しかしその後は税制改革案を巡る不透明感が広がったため、リフレトレードは登場してきたのと同じぐらい短時間でかき消えた。詳細がほとんど分からないと市場参加者が気付き、米国株の主要指数は軒並み上値が重くなった。

またこの税制改革案の策定で協議を持ち掛けられなかった野党・民主党は反対姿勢を打ち出しており、与党・共和党内部も一枚岩ではない。

インベスコ(ニューヨーク)のグローバル市場ストラテジスト、クリスティナ・フーパー氏は税制改革案について「希望的な項目が長々と連なっている。実現する前に多くが削除される公算が大きい」と冷ややかだ。

さらに27日の市場の値動きは、他の要因が作用した面が大きいとの見方もある。

ドルと米国債利回りを押し上げた材料として、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が26日に追加利上げに前向きな見解を示したことは、少なくとも税制改革案と同等の影響力があった、と一部の投資家は話した。

ウェスタン・アセットのショルニック氏は「イエレン氏の発言は想定されたよりタカ派的だった。FRBは政策対応で後手に回るのを望んでいない」と語った。

アナリストによると、ドル高・国債利回り上昇・株高が短期的さらに続いたとしても、それは結局のところ、米経済への行き過ぎた悲観論に起因するポジションの単なる巻き戻しだったということになるかもしれないという。

(Richard Leong記者)

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