February 6, 2019 / 6:01 PM / 11 days ago

米11月貿易赤字11.5%縮小、携帯電話などの輸入減 対中赤字も縮小

[ワシントン 6日 ロイター] - 米商務省が6日発表した2018年11月の貿易収支は493億ドルの赤字となった。携帯電話端末と石油製品の輸入が減少したことで、前月まで5カ月連続で拡大していた貿易赤字は11.5%縮小。エコノミスト予想の540億ドルを超えて縮小した。

10月の貿易赤字は557億ドルと、従来の555億ドルから修正された。

MUFG(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、クリス・ラプキー氏は「輸入関税が適用される、または一段と引き上げられる前に在庫を積み上げようとして、一部の消費財が国内に輸入されていた可能性がある」と指摘。一方で「貿易赤字の縮小が第4・四半期の国内総生産(GDP)を一時的に押し上げることは朗報だ」と述べた。

11月は対中貿易赤字が379億ドルと、前月の431億ドルから縮小した。ただ、トランプ政権が掲げる「米国第一主義」にもかかららず、米国の貿易赤字は全般的に高止まりしている。

インフレ調整後の貿易赤字は808億ドルと、75億ドル縮小。実質的な貿易赤字が縮小したことで、一部エコノミストは第4・四半期のGDPが最大で0.6%ポイント押し上げられ、年率3.0%になるとの見方を示している。

JPモルガン(ニューヨーク)のエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「貿易(収支)が第4・四半期のGDP成長率を0.5%ポイント以上、押し下げるとみていたが、現時点では中立に近づいているようだ」との見方を示した。

米経済成長率は18年第3・四半期は3.4%だったが、貿易が伸び率を1.99%ポイント下押しする要因となっていた。第4・四半期の成長率は2.5%前後だったと予想されている。

11月はモノとサービスの輸入が2.9%減の2592億ドル。携帯電話端末を含む家庭用品が23億ドル減少したことで、消費財全体が43億ドル減少した。

もっとも、携帯電話端末は関税対象となる中国からの輸入品リストに入っておらず、シティグループ(ニューヨーク)のエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は、携帯電話端末の輸入減少は「関税の影響ではなく、特異的な要因である可能性がある」との見方を示した。

石油製品は14億ドル減少。原油は7億ドル減少した。

モノとサービスの輸出は0.6%減の2099億ドル。消費財が9億ドル、石油製品が6億ドル、それぞれ減少した。中国による報復関税の対象となった大豆の輸出も減少した。

一方、資本財は14億ドル増加。民間航空機が増加したことが寄与した。

エコノミストの間では、ドル高や米中貿易交渉の進展期待などを背景に、輸入の減少は一時的にとどまるとの見方がある一方、世界的な経済成長率が鈍化しているため、輸出は減少し続けるとみられている。

11月の貿易統計は1月25日まで約5週間にわたり政府機関が一部閉鎖されていたため発表が遅れた。第4・四半期のGDP統計の発表も遅れている。

*内容を追加しました。

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