for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up
コラム

コラム:米大統領選TV討論会、両候補の強みと弱みが鮮明化

[ワシントン 26日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米大統領選挙に向けた第1回テレビ討論会が26日行われ、民主党ヒラリー・クリントン候補(68)と共和党ドナルド・トランプ候補(70)が初めて直接対決し、経済政策などについて論戦を交わした。

 9月26日、米大統領選挙に向けた第1回テレビ討論会が行われ、民主党ヒラリー・クリントン候補(68)と共和党ドナルド・トランプ候補(70)が初めて直接対決し、経済政策などについて論戦を交わした。写真は1回目のテレビ討論会に臨んだトランプ氏(左)とクリントン氏。ニューヨーク州のホフストラ大学で26日撮影(2016年 ロイター/Brian Snyder)

今回の討論会は、有権者にとって両候補に対する支持・不支持の方針を再確認するものだった。

トランプ氏はビジネス界での実績を自慢し、経済成長に向けて気前の良い約束を繰り返した一方、クリントン氏は具体的な政策提案と雇用対策を準備して臨んだ。

最初の議題は「米国の繁栄」だった。

クリントン前国務長官は冒頭から米国の成長に向けた政策案を列挙。インフラ支出やクリーンエネルギーへの投資、最低賃金の引き上げ、教育への支援、富裕層が納める税金を財源とすることなどを提案した。

また、自身が中流家庭で育ったことに触れ、裕福な家庭に生まれ、マンハッタンの不動産王に上り詰めたトランプ氏との違いを打ち出そうとした。

クリントン氏は、大統領として助けたい人々の例として、カーテン生地を販売して生活していた自身の父親を挙げた。また、トランプ氏が契約相手に対価を支払わなかったことを引き合いに、「亡き父があなたと仕事をしていなくて本当に良かった」と皮肉った。

一方、トランプ氏は自身のビジネスの才能を自慢し、クリントン氏の批判にはまともに取り合わなかった。

クリントン氏がトランプ氏が確定申告書を公表しない理由は税金を未払いだからではと指摘すると、「そのほうが賢いから」と返答。クリントン氏が公務で使った私用メールのうち、削除された3万件以上を公開するならば、確定申告書を公表すると語った。

また、トランプ氏が2008年の金融危機前に住宅市場の崩壊を助長させたとの批判には、「それがビジネスだ」と応じた。

トランプ氏は、ロナルド・レーガン元大統領以来で最大となる雇用を創出すると約束。提案している富裕層の減税策によって企業に「多額の資金が流れる」とした。法人税率を現在の35%から15%に引き下げることは企業が海外に保有する2兆ドルを本国に還流させることを促し、「素晴らしい」結果となると語った。

また、米連邦準備理事会(FRB)は故意に利上げを先送りし、民主党に有利な状況を作っているとの主張を繰り返した。

今回の討論会での両候補の発言はこれまでの選挙戦と一貫していた上、有権者が両者の目指す政策について新たに得るものはなかった。

●背景となるニュース

*11月8日投票の米大統領選挙に向けた第1回テレビ討論会が26日夜、ニューヨーク州の大学で行われた。民主党ヒラリー・クリントン候補と共和党ドナルド・トランプ候補が初めて直接対決し、経済政策などについて論戦を交わした。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up