[ワシントン 18日 ロイター] - 通信大手AT&Tとベライゾンは18日、19日に開始予定だった第5世代(5G)移動体通信の新サービスについて、主要空港周辺での運用の一時延期に合意した。同サービスを巡っては、航空管制の妨げになる可能性があるとして延期を求める声が上がっていた。
両社は昨年11月、1月5日まで30日間の延期に合意。今月初めにも19日まで延期し、主要空港の周辺に緩衝地帯を設けるなど新たな対策を講じるとしていた。
連邦航空局(FAA)は5Gサービスにより発生する電波干渉が高度計など航空機の精密機器に影響を与える可能性があると警告していた。
ただ、今回の合意はこの問題を完全に解決するものではない。当局者は5Gに関連した航空便の遅延などが発生する可能性は残ると指摘している。
両社が稼働を延期した基地局の数は明らかになっていない。
一方、バイデン大統領は両社の決断に謝意を表明。声明で「今回の合意により、旅客や貨物の輸送に壊滅的な影響が及ぶことはないだろう」と述べた上で、実現可能な恒久的解決策を得るまで、各方面との調整を継続する方針を示した。
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