[25日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースは、今月買収した米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の従業員約1000人に対し、経営統合に伴って解雇する方針を伝えた。事情に詳しい関係者が25日、ロイターに明らかにした。
関係者によると、JPモルガンはファースト・リパブリックの従業員7000人程度の約85%に暫定的ないしフルタイムの仕事を提供している。一時的なポジションは、職種によって3カ月から1年の期間になるという。
JPモルガンは電子メールの声明で「われわれはファースト・リパブリックの従業員に対して透明性を維持し、30日以内に雇用に関する状況について最新情報を提供する約束を守ってきた」と説明した。
解雇される従業員には60日分の給与と手当とともに、解雇手当が支給される。
JPモルガンのジェレミー・バーナム最高財務責任者(CFO)は買収を発表した1日、「人員削減に関しては通常JPモルガンは米国内で毎年、数万人を雇用しており、再就職の多くの機会があることを強調したい」と述べた。
関係者は、現在JPモルガンでは1万3000人以上の求人があると述べた。
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