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米銀のレバレッジドローンの質劣化、市場環境悪化で減損相次ぐ

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 金利上昇とロシアのウクライナ侵攻による極端な市場変動を背景に米銀行のレバレッジドローンの質が劣化し始めている。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)は18日、3億ドル台のレバレッジドローンのエクスポージャーを圧縮していくと明らかにした。シティグループは第2・四半期に1億2600万ドルの評価減をし、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)も信用スプレッドの拡大を受けて1億700万ドルの評価減を実施した。

レバレッジドローンは、高水準の負債を抱える企業向けの融資で、借り手は信用格付けが投機的等級であることが多い。プライベートエクイティ(PE)がそのような企業を買収する際の資金調達に利用する傾向がある。

信用スプレッドの拡大は、銀行にとって時価評価損を意味し、貸出債権が不良化すれば実現損が発生することになるとアナリストは指摘する。

BofAのアラステア・ボースウィック最高財務責任者(CFO)は「第2・四半期の市場の混乱と急減速でレバレッジドファイナンス市場は低迷し、市場参加者の間で評価減が相次いだ」と決算電話会議で述べた。

シティグループのマーク・メーソンCFOは、こうした環境下でレバレッジドファイナンス部門は相当な圧力にさらされていると述べた。

Wファーゴでは、レバレッジドファイナンス契約で1億0700万ドルの評価損を計上したことや市場の減速を受けて、投資銀行部門の手数料収入が減少した。

フィッチ・レーティングスの米国レバレッジドファイナンス部門責任者リュバ・ペトロバ氏は、サプライチェーンの問題や地政学的情勢で深刻化したインフレが、経済成長の鈍化や金融引き締めとともに信用評価にも影響を及ぼしていると指摘した。

ディールロジックによると、レバレッジドローンは上半期に7億3700万ドルに減少。1年前は8億8300万ドルだった。

BNPパリバのストラテジストは、米連邦準備理事会(FRB)の利上げは、企業が債務の利息をどの程度余裕をもって支払えるかを示す指標のインタレスト・カバレッジ・レシオを悪化させる可能性があると指摘した。

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