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アングル:米大手銀行、株価下落対応でさらなるコスト削減模索
2016年2月10日 / 01:30 / 2年後

アングル:米大手銀行、株価下落対応でさらなるコスト削減模索

[9日 ロイター] - ゴールドマン・サックス(GS.N)をはじめとする大手米銀は今年、これまで進めてきたコスト削減の取り組みを一層進めるための具体的な対応策を模索しつつある。市場の混乱や原油価格下落など伴う収益懸念を背景に、銀行セクターの株価が急落しているためだ。

 2月9日、ゴールドマン・サックスをはじめとする大手米銀は今年、これまで進めてきたコスト削減の取り組みを一層進めるための具体的な対応策を模索しつつある。市場の混乱や原油価格下落など伴う収益懸念を背景に、銀行セクターの株価が急落しているためだ。写真はブダペストで2011年11月撮影(2016年 ロイター/Laszlo Balogh)

ゴールドマンのブランクファイン最高経営責任者(CEO)は9日、マイアミで開催されたクレディ・スイス金融サービスフォーラムで「特に現在のように投資リターンを生み出すことが求められる時、必要に応じてコスト面で一段の努力を行うことは可能だ」と語った。その上で「われわれは収入が伸び悩む局面では、コスト削減を続けることにことさら熱心に目を向ける。必要は発明の母だ」と新たなコスト対策が見出せるとの考えを示した。

USバンコープ(USB.N)のキャシー・ロジャース最高財務責任者(CFO)も別の討論会で、同じような見方を表明。経済の上向きと銀行の増収を意味する利上げの公算が遠のいた点を挙げて、年内はコスト削減を継続していくと述べた。

一方BB&T(BBT.N)のケリー・キングCEOは、同行としては大幅なレイオフは実施せず、長期的な事業に打撃を与えないような管理費用の削減に的を絞り続ける姿勢を明らかにした。

8日にはドイツ銀行(DBKGn.DE)の株価が急落し、同行が自己資本強化のために発行した債券の利払い資金は十分にあるとの声明を出すなど、ユーロ圏の銀行の健全性や収益への不安が広がっている。

こうした中で米銀の株価も年初来ふるわず、KBWナスダック銀行株指数は18%下落している。

昨年11月以降で見ると、米上位5行の時価総額は20%、金額で1200億ドル前後が失われた。

国際的にシステム上重要とみなされる銀行のほぼ70%は、株価純資産倍率(PBR)が1倍を下回っており、アナリストによると、この状況が続けば銀行はコスト削減のためにさらに思い切ったリストラを迫られるかもしれない、という。

投資家からは、追加利上げの可能性が遠のいた以上、銀行経営陣は収益押し上げに向けて他の方策を検討する必要があるとの声が出ている。ファインモア・アセット・マネジメントのジョン・フォックス最高投資責任者は「金利環境がこうなったたため、経費(圧縮)のプレッシャーは強まるだろう」と予想している。

(Olivia Oran記者)

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