January 14, 2020 / 11:50 PM / 9 days ago

米大手3行、CEOは慎重ながらも先行きを楽観

[14日 ロイター] - 米銀大手3行が14日に発表した決算では、貿易戦争、低金利、地政学リスクにもかかわらず、主力事業に大きな落ち込みはみられなかった。経営トップは慎重ながらも今年の成長を楽観している。

 米銀大手3行が14日に発表した決算では、貿易戦争、低金利、地政学リスクにもかかわらず、主力事業に大きな落ち込みはみられなかった。写真は上からJPモルガン・チェース、シティバンク、ウェルズ・ファーゴのロゴ(2020年 ロイター)

JPモルガン・チェース(JPM.N)は過去最高益を記録。シティグループ(C.N)も16四半期連続で融資と預金が拡大した。営業慣行を巡る不祥事が起きたウェルズ・ファーゴ(WFC.N)でも当座預金口座の顧客が増えた。

JPモルガンとシティは、債券トレーディングで多額の利益を計上、業績は市場予想を上回った。ウェルズ・ファーゴの決算は経費の増加で予想を下回ったが、アナリストは実質ベースの業績は相対的に良好と指摘している。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ジェラルド・キャシディ氏は「新年に入り、法人・投資銀行・コンシューマー部門が好調のようだ」とし「3行すべてで貸出債権の質が改善しており、業界全体にとって良い兆候だ」と述べた。

景気後退リスクが浮上していた1年前に比べると、見通しは改善している。

JPモルガンでは昨年の利益が364億ドルと過去最高を記録。収入も1つの事業部門を除いてすべて増加した。

ダイモン最高経営責任者(CEO)によると、同行は新たな市場で70以上の支店を開設。中国事業を拡大し、技術への投資も進めた。

同CEOは、貿易摩擦を巡る緊張の緩和が第4・四半期のトレーディング収入に寄与したと指摘。「心理が上向いたため、トレーデングも上向いた。これがいつまで続くはわからない」と述べた。

シティのコルバットCEOは、デジタルバンキングの導入を通じてリテール部門を拡充したと発言。大手法人向けの事業も収入と利益が増加した。

ウェルズ・ファーゴの決算は、JPモルガンやシティには見劣りし、決算会見でもコスト削減やイメージの回復に向けた対策の説明に時間を割いた。ただ、収入は予想とほぼ一致。融資と預金も前期比と前年同期比で増加した。

シャーフCEOは「過ちと改善策について長々と話したが、土台となる事業そのものには、かつてないほどの高い価値があり、商機もかつてないほど広がっている」と述べた。

バンク・オブ・アメリカ(BAC.N)、ゴールドマン・サックス(GS.N)の決算発表は15日。モルガン・スタンレー(MS.N)は16日に決算を発表する。

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