[ワシントン 7日 ロイター] - 米ホワイトハウス高官は7日、一段の利上げ姿勢を示した連邦準備理事会(FRB)について、政策運営に介入することはないとしつつも、「誰もが身を引いて、一息つく必要がある」と述べた。
パウエルFRB議長は上院銀行委員会で行った証言で、最近発表された堅調な経済指標を受け、金利を従来の想定以上に引き上げる必要がある公算が大きく、入手される情報「全体」がインフレ抑制に向け一段の厳しい措置が必要であることを示唆すれば、より大幅な措置を講じる用意があると表明した。
ホワイトハウスの同高官はパウエル氏の発言について、単月のデータに過度に依存するのは避けるべきと指摘。「ホワイトハウスがFRBの政策運営に介入しない」としつつ、「誰もが身を引いて、一息つく必要がある」と述べた。
一方、バイデン政権の複数の関係者は議長発言について、驚きはなく、インフレとの闘いが終わっていないという強いメッセージを金融市場に送っていることを理解していると述べた。バイデン大統領自身はこれまで、さらなる努力が必要と認めつつ、インフレ率低下の進展を繰り返し歓迎している。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官もパウエル議長の発言に関する質問に対し、「FRBは独立した機関で、われわれはFRBの政策対しコメントしない」と応じた上で、バイデン大統領は「FRBに対し金融政策決定に必要なスペースを与えることが重要と考えている」と述べた。
また、ホワイトハウスのエコノミストは最近の堅調な雇用統計について、「バイデン大統領の経済計画が効果を発揮している証拠」という考えを示した。
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