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アングル:米3月CPIは40年ぶり伸び率、ピークアウトの兆しも

[ワシントン 12日 ロイター] - 米労働省が12日発表した3月消費者物価指数(CPI)は前年比8.5%上昇と、40年3カ月ぶりの高い伸びになった。主にガソリン価格が過去最高水準に跳ね上がったためだ。一方、今回のデータには物価上昇が鈍化する兆しも幾つか含まれ、何人かのウォール街の専門家は、インフレはもう間もなくピークアウトすると宣言した。

 米労働省が4月12日発表した3月消費者物価指数(CPI)は前年比8.5%上昇と、40年3カ月ぶりの高い伸びになった。主にガソリン価格が過去最高水準に跳ね上がったためだ。写真は米連邦準備理事会(FRB)、ワシントンで1月撮影(2022年 ロイター/Joshua Roberts)

米連邦準備理事会(FRB)もピークアウトを期待しているのは間違いない。複数の当局者は、待望のそうした兆しを積極的に取り上げている。例えばブレイナード理事はCPI発表直後、3月の前月比上昇率が減速したことでFRBが目指す2%の物価上昇の「達成に成功するという自信」が得られたと発言した。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは、中古車価格低下のおかげで上昇率が半年ぶりの低さにとどまった。

とはいえ、総合CPIの前年比上昇率は加速が続いている。最近の物価関連データや人々の物価観に関しても、FRBにとって好ましい材料は乏しい。ただ一部からは、一筋の光明が見えてきたとの声が聞かれる。

◎物価圧力の裾野拡大

物価上昇が加速し始めたのは昨年春。これについて当初、政策担当者は、新型コロナウイルスのパンデミックに起因する一時的なショックと主張した。政府による所得支援とワクチンの登場で急増した需要と、世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱が重なったとの見方だ。しかしそれ以降、物価上昇は財だけでなくサービスにも広がってきた。

◎パンデミックの「負け組」も復活

パンデミック序盤で不振に陥ったセクターさえ、価格上昇が見られる。これはサプライチェーン混乱や輸送部門のボトルネックによって起きたわけではない。隔離義務が解除され、人々は旅行を再開するとともにホテルを予約し、飲食店にも足を運んでいる。同時に、労働市場の需給が逼迫する中で労働者の交渉力は強まり、賃金が上昇した。需要と営業費用の増大に、支出を拡大しようとしている消費者の態度が加わって、価格を押し上げているのだ。

◎生活必需品・サービスが物価押し上げ

消費者がインフレを最初に、かつ最も痛切に実感したのは自動車価格の分野で、中古車価格の高止まりというショックは、パンデミック期間中の特徴の1つだった。ここ数カ月は、食費や住居費、もちろん交通費など日常生活に不可欠な分野が、総合CPI押し上げの寄与度が大きくなっている。

◎予想物価は落ち着き維持

FRBにとって一番の朗報は、少なくとも長期ベースでは予想物価がなお落ち着いていることだ。人々の予想は、賃金や物価の形成において重要な役割を果たすと考えられている。そして今のところ、物価連動債の市場参加者は、FRBが物価上昇率を2%の目標に戻すだろうと信じている。3月はコアCPIの前月比上昇率が鈍化し、コア財は下落した。これはインフレがピークアウトした1つの兆しと言えるかもしれない。

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