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米2‐10年債利回りが一時逆転、19年9月以来初 経済への懸念を反映

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米債券市場で29日、2年債利回りが10年債利回りを上回り、2019年9月以来初の利回り逆転となった。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げで、米経済が阻害されるとの懸念が高まった。

米債券市場で29日、2年債利回りが10年債利回りを上回り、2019年9月以来初の利回り逆転となった。1月26日撮影(2022年 ロイター/Joshua Roberts)

2─10年債利回りの逆転は、景気後退の前兆として注目されている。

リフィニティブのデータによると、2年債─10年債利回り格差は一時マイナス3ベーシスポイント(bp)。その後は、プラス5bpに戻した。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「利回り格差の動きは、FRBがソフトランディング(軟着陸)に成功しないかもしれないと市場が神経質になりつつあることを反映している」と語った。

先物市場では、FRBのベンチマーク金利が現在の0.33%から2月までに2.60%に上昇すると見込まれている。[FEDWATCH]

一部のアナリストは、FRBの大規模な債券購入によって国債のイールドカーブがゆがみ、長期の利回りが短期の利回りに比べて抑えられていると指摘する。

短・中期の利回りは、トレーダーがさらなる利上げを織り込んでいるため、急上昇している。

イールドカーブの別の部分も景気後退の指標としてFRBが監視しているが、依然として逆転からは程遠い。

それは3カ月物と10年物の利回り格差で、現在184bpとなっている。

いずれにせよ、2年債─10年債利回りの逆転から景気後退までのラグは比較的長いのが一般的で、今すぐ景気後退が懸念されるわけではないことを意味している。

ナショナル・セキュリティーズのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「逆イールドが発生してからリセッションに陥るまでには傾向的に12カ月から24カ月のタイムラグがある。最短で6カ月、最長で24カ月だ。そのため、一般的に実用的なものではなく、話題に上る程度と言える」と語った。

一方、アナリストによれば、FRBはイールドカーブの傾きとその影響を懸念する場合、8兆9000億ドル規模の膨大な保有債券からのロールオフを利用して、イールドカーブを再びスティープ化させることができるという。

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