[サンディエゴ 13日 ロイター] - バイデン米大統領は13日、中国の習近平国家主席と近く協議するとの見通しを示した。時期は明らかにしなかった。
中国への対抗を目的に、米英豪3カ国の安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」で豪州に原子力潜水艦を提供する計画を公表後、記者団に述べた。
バイデン氏はスナク英首相との会談で、中国がAUKUSの潜水艦合意を敵対行為と見なすことを懸念しているか問われたのに対し「ノー」と答えた。
習氏と近く協議するかとの問いには「イエス」と答えたが、時期を報道陣に明かすかについては「ノー」と述べた。
バイデン氏は先月、米上空を飛行した中国の気球について習氏と協議する意向を示したが、電話協議は発表されていない。
サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)も13日、米国は中国との定期対話の再開を望んでおり、バイデン大統領は中国の全国人民代表大会(全人代)終了後のいつかの時点で習氏との電話会談を望んでいると述べた。
中国外務省の汪文斌報道官は定例会見で、米中両国が必要なコミュニケーションを維持していると発言。
「コミュニケーションの価値と意義は、コミュニケーションのためのコミュニケーションではなく、理解の水準を高め、相違を管理することにあると考えている。米国側は、中米関係を促進する実際的な行動で誠意をもって進み出る必要がある」と述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」