[トロント 20日 ロイター] - イエレン米財務長官は20日、ガソリン税の一時停止はインフレ対策として検討に値するとの見方を示した。ただ、万全の策ではなく、消費者に恩恵が完全には及ばない可能性があると指摘した。
訪問先のトロントでカナダのフリーランド財務相と会談後、記者団に語った。
イエレン氏は調査に基づくと、連邦ガソリン税を引き下げるよりも、相対的に高い州の燃料税を引き下げた方が恩恵が波及しやすいと説明。
高い燃料価格は「米国の家計にとってかなりの重荷」になっていると語った。
原油価格の上昇圧力を和らげるため、カナダから米中西部およびメキシコ湾岸地域に原油を運ぶパイプライン「キーストーンXL」の建設計画を再開する可能性は否定した。
バイデン大統領は国内で化石燃料の使用が何十年も続くことになるとして、大統領就任初日に同パイプラインの建設認可を取り消した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」