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[ワシントン 17日 ロイター] - 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は17日、米軍が今月初めに中国の偵察気球を撃墜した後も米中は外交面での連絡は維持しているものの、両国の軍隊間の連絡は「残念ながら」遮断された状態になっていると明らかにした。
ブリンケン国務長官は偵察気球を巡る問題を受け、今月5─6日に予定されていた訪中を延期。カービー氏は、ブリンケン長官が訪中するには「適切な時期ではない」としながらも、偵察気球を巡る緊張にもかかわらず、米中両国の外交官は依然として意思疎通が可能になっていると述べた。
「緊張があることは認識しているが、ブリンケン長官は今でも(中国の)外相とオープンなコミュニケーションラインを持っている。北京にはまだ米国大使館があり、国務省も在米中国大使館と直接連絡を取ることができる」と語った。
ただ「残念ながら(米中の)軍隊間の連絡は遮断されており、この点の改善を望んでいる」と述べた。
バイデン大統領は前日、偵察気球問題を巡り中国の習近平国家主席と協議したいと表明。ただ、いつ協議するかについては明言しなかった。
これについてカービー氏は、習主席との電話会談を米政府はまだ正式に要請していないとしながらも、「実現しないことを意味するものではない」とし、「電話会談実施に前提条件はない。バイデン大統領は適切な時期に習主席と対話を行う」と述べた。
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