[30日 ロイター] - 米バイデン政権は国内企業が手掛ける大半の製品について、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への輸出許可を停止した。事情を知る3人の関係者が明らかにした。
ファーウェイは数年前から第5世代(5G)移動通信システムの通信機器などについて米輸出規制の対象となっていたが、米商務省は一部の米企業による特定の製品・技術の輸出については許可を出していた。米クアルコムは2020年に第4世代(4G)のスマートフォン向けチップをファーウェイに輸出する許可を得ている。
同省の報道官は、「政策・規制を継続的に検証している」とした上で特定企業とのやりとりに関してはコメントしないと述べた。輸出許可停止については他メディアが既に報じていた。
関係者の1人は、5G以下の4Gの製品などについてファーウェイへの輸出許可停止を正式なものにする手続きを進めていると述べた。Wi-Fi(ワイファイ)6と7、人工知能(AI)、高性能コンピューティング(HPC)、クラウド関連の製品も対象だという。
別の関係者は、バイデン政権が過去1年間でファーウェイへの規制を強化したことが今回の動きに反映される見込みと説明。5G製品に搭載できない4G向け半導体は従来なら輸出を許可される可能性があったが、認められなくなったと明かした。
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