July 20, 2018 / 12:29 AM / 3 months ago

インタビュー:貿易戦争によるソブリン格下げ見込まず、ドル高に注目=フィッチ

[ロンドン 19日 ロイター] - 格付け会社フィッチのソブリン格付け担当責任者、ジェームズ・マコーマック氏はロイターとのインタビューで、米中の貿易戦争は信用格付けを相次いで引き下げる要因にはならない見通しだが、ドル高が格下げを引き起こす可能性はあるとの見方を示した。

 7月19日、格付け会社フィッチのソブリン格付け担当責任者、ジェームズ・マコーマック氏はロイターとのインタビューで、米中の貿易戦争は信用格付けを相次いで引き下げる要因にはならない見通しだが、ドル高が格下げを引き起こす可能性はあるとの見方を示した。写真は米中両国旗。2016年1月に北京で代表撮影(2018年 ロイター)

同氏は、米中両国間の関税発動の応酬や関税適用対象の輸入品が2000億ドルに膨らむとの警告は、貿易戦争の「リスクが現実になった」ことを意味していると指摘。

フィッチは従来、米中貿易摩擦が収束することを期待していたが、現在の見解は、貿易摩擦によって米経済成長率が最大0.5%ポイント押し下げられ、中国の成長率にも恐らく同程度の悪影響が及ぶ可能性があるとしている。

ただ、マコーマック氏は、貿易戦争のみを理由に信用格付けを相次いで引き下げる見込みはないと説明。

「米国のAAA格付けは磐石」と指摘したうえで、フィッチの格付けモデルでは、同国の債務の国内総生産(GDP)比率が20─35%上昇してはじめて格下げの警告が発せられることになると語った。

中国についても、「Aプラス」を維持できる見通しだと分析。「成長率の鈍化そのものが格下げにつながることはないが、成長鈍化への政策対応は引き下げの理由になり得る」と説明。企業債務の増大や経済の不均衡に関する懸念が強まった場合は、格付けに影響があるとした。

マコーマック氏は、「米ドルの動向は(貿易戦争)よりも重要な意義を持つ」と言明。

ドルが上昇し、新興国の外貨準備が減少すると、新興諸国の格付けが引き下げられるというパターンがここ20年続いており、ドルが30%急騰した2013─17年に新興国の格付けは平均で1─1.5段階引き下げられた。

「新興国のドル建て収入が現地通貨建て収入よりも高い伸びを示す状況では、われわれはソブリン格付けを引き上げる傾向にあるが、逆の場合は格下げする傾向にある」と述べた。

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