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米上院、選挙改革法案の審議進行で採決 共和党反対で前進せず

6月22日、米上院は選挙改革法案に関する手続き上の投票を行った。写真は米議会で記者団の取材に応じるシューマー院内総務(2021年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 22日 ロイター] - 米上院は22日、選挙改革法案に関する手続き上の投票を行った。ただ、共和党から賛成が得られず、法案を進めるために必要な60票に達しなかった。

投票結果は50対50だった。この法案は投票機会の拡大を柱としており、下院で3月に既に可決済み。バイデン大統領は、法案が上下院を通過すれば署名する意向を示している。

民主党は、共和党による州レベルの投票権抑圧の動きに対抗するため、同法の成立が重要だと考えている。

一方で共和党は、投票に関する政策を決める州の権利を損ねるとして反対している。

バイデン大統領は声明で「(投票権のための)戦いはまだ終わっていない」と強調し、「私のキャリアの中でずっとこの取り組みを行ってきた。国民のため、われわれの民主主義のため、取り組みを強化する」と述べた。

法案を巡っては、民主党のマンチン上院議員(ウェストバージニア州選出)が当初反対し、超党派の合意を視野に代替案を提示した。ただ、この日の法案審議を始めるための投票では共和党から1人も賛成を得られなかった。

議席数100の上院では「フィリバスター」と呼ばれる議事妨害の戦術があり、これを回避して法案審議を進めるためには、過半数ではなく60票の賛成票が必要となる。

民主党のホイヤー下院院内総務は投票前、上院で見込まれる結果について記者団に「なぜフィリバスターを修正する必要があるかを示す証拠になるだろう」とコメントしていた。

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