[ワシントン 5日 ロイター] - 米下院司法委員会のナドラー委員長(民主党)は5日、ウィテカー司法長官代理が同委員会で8日に証言を行う際に「不都合な質問」への回答を拒む可能性に備え、召喚状を用意する考えを明らかにした。
ナドラー委員長は、ウィテカー長官代理がホワイトハウスとのやり取りや、モラー特別検察官のロシア疑惑捜査への関与を控えることを拒否したことについて、質問に答える姿勢で証言に臨むことが重要だとくぎを刺した。
その上で、ウィテカー氏がそうした姿勢を示せば、召喚状を使う必要はなくなると述べた。
ウィテカー氏が司法長官代理として証言するのは今回限りとなる見込みだ。トランプ大統領は次期司法長官にウィリアム・バー氏を指名しており、バー氏は今月、上院の承認を得るとみられている。上院司法委員会は7日にバー氏の承認採決を行う。
ウィテカー氏は11月に司法長官代理に指名されてから批判にさらされてきた。司法省に勤務する前にモラー氏の捜査に批判的な発言をしていたほか、長官代理に就任後、利害衝突を回避するためモラー氏の捜査の監督に関与しないと表明するよう司法省の弁護士から助言を受けたにもかかわらず、それを拒否した。