[ワシントン 7日 ロイター] - ブリストル・マイヤーズ・スクイブ傘下企業ジュノ・セラピューティクスが、リンパ腫向け治療法の特許をギリアド・サイエンシズ子会社カイト・ファーマに侵害されたと訴えている問題で、米連邦最高裁は7日、特許を無効とした二審判決の取り消しを求めていたジュノ側の上告を棄却した。
ジュノとスローン・ケタリングがん研究院は2017年、同研究院がジュノにライセンス供与した技術をカイトが模倣したと主張し、ロサンゼルスの連邦裁判所に提訴。この法廷では陪審員がカイト側に7億7800万ドルの賠償金支払いを命じる評決を下し、その後判事が賠償額を12億ドルに引き上げた。
しかし昨年、特許訴訟を専門に扱う連邦巡回控訴裁判所が、十分な書類上の記載がないとの理由でジュノ側の特許権は無効であり、賠償金を支払う必要はないとの見解を表明。これを不服としたジュノと同研究院が最高裁に上告していた。
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